2014年5月24日 (仮訳)コウジカビ属Aeni節:新種A. karnatakaensisおよび近縁種に対する新節 Varga, J., Frisvad, JC. & Samson, RA., 2010. Aspergillus sect. Aeni sect. nov., a new section of the genus for A. karnatakaensis sp. nov. and some allied fungi. IMA fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/2010/00000001/00000002/art00022 [Accessed May 23, 2014]. 【R3-00743】2014/05/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド・カルナータカ州でココヤシ樹下の土壌から分離された菌を多相分類学的に検討し、Aspergillus karnatakaensisとして新種記載した。 本種はA. aeneusと非常に近縁で、ITS領域の配列が同一であったが、β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別された。 本種および従来Nidulantes節に含まれてきた系統的に近縁な8種に対して、新節Aeni節を提唱した。 ※本種が産生する二次代謝産物、Karnatakafuran AおよびBは、本種の記載に先立って発表されていた (Manniche et al., 2004)。 India, Karnataka, near Chickmagalur, Netraconda Estate (新種) Aspergillus karnatakaensis Varga, Frisvad & Samson 語源…カルナータカ産の 【よく似た種との区別】 Aspergillus aeneus 同じAenei節に含まれる 土壌から分離される 二次代謝産物としてデカツリンおよびkarnatakafuran類を産生する ITS領域の塩基配列が同一 β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で近縁 β-チューブリンおよびカルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus heyangensis 同じAenei節に含まれる 分生子頭の形状が類似している 37°Cで生育しない(本種はマイクロコロニーを形成することもある) 二次代謝産物としてデカツリンおよび”NIDU”を産生する ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく中国に分布する 本種と異なり土壌ではなく植物(ワタ属)から分離されている 本種と異なりヒューレ細胞を形成しない ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される