2022年8月16日 (仮訳)古代ローマの地下回廊から分離された新属新種Circumfusicillium cavernae Trovão, J. et al., 2022. Circumfusicillium cavernae gen. et sp. nov. (Bionectriaceae, Hypocreales) Isolated from a Hypogean Roman Cryptoporticus. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/8/837 [Accessed August 16, 2022] 【R3-09789】2022/8/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポルトガル、コインブラにある古代ローマ時代の地下回廊において、石灰岩の壁上のバイオフィルムに生息する菌を調査した。 分離された菌を新属新種Circumfusicillium cavernaeとして新種記載し、分子系統解析から本属菌が地中海盆地の各地で洞窟や石碑の生物劣化に関連していることを示した。 本種は分生子が菌糸断片に包まれ、縄状の微小菌核を形成することなどで特徴づけられた。 Portugal, Coimbra, Machado de Castro National Museum Cryptoporticus (新種) Circumfusicillium cavernae J. Trovão, F. Soares, D.S. Paiva & A. Portugal 語源…(属名)囲まれた+cillium(分生子を菌糸が包むことから)/(種小名)洞窟の 【よく似た種との区別】 Ovicillium spp. ITS+nrLSU、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく頻繁に分枝する 本種と異なり分生子が菌糸断片に囲まれて密に包まれるという特徴を欠く 本種と異なり長いロープ状の微小菌核を形成するという特徴を欠く 本種と異なりロープ状やコイル状の菌糸を欠く ITS+nrLSU、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される