2024年2月20日 (仮訳)オーストラリアとニュージーランドにおけるAmanita属の外来種5種の存在確認 Lebel, T. et al. 2024. Confirming the presence of five exotic species of Amanita in Australia and New Zealand. Swainsona. Available at: https://know.ourplants.org/wp-content/uploads/2024/01/JABG38P001_Lebel.pdf [Accessed February 20, 2024] 【R3-11447】2024/2/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアとニュージーランドにおいてAmanita属の北半球からの外来種を調査し、A. excelsa var. spissaなど4種1変種の存在を認めた。 それぞれについて記載文、写真、分布図、宿主植物の情報などを掲載した。 オーストラリアの本属菌には北半球の15の学名があてられており、土壌試料から得られたDNAにも北半球の18の学名があてられてきたが、いずれも全て誤りと考えられた。 (その他掲載種) Amanita excelsa var. spissa (Fr.) Neville & Poumarat 【よく似た種との区別】 Amanita pantherina(テングタケ) 形態的に類似している Amanita rubescens(ガンタケ) ニュージーランドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が切断あるいは傷つくと桃色になる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Amanita junquillea Quél. (その他掲載種) Amanita muscaria (L.) Lam. ベニテングタケ 【よく似た種との区別】 Amanita xanthocephala オーストラリアに分布する 形態的に類似している(混同されている) 本種と異なりオーストラリアの在来種である 本種と異なりオーストラリア在来の樹木を宿主とする 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり外被膜が橙色を帯びる 本種と異なり柄基部の塊茎の縁部が橙色 (その他掲載種) Amanita phalloides (Fr.) Link タマゴテングタケ 【よく似た種との区別】 Volvopluteus gloiocephalus 形態的に類似している(混同されている) つぼが袋状 本種と異なり傘が白色~灰色または灰褐色 本種と異なり傘表面に新鮮時顕著に粘性がある 本種と異なり襞が初め白色でのちに帯桃色、さらに帯桃褐色になる 本種と異なりつばを欠く 本種と異なり胞子紋が帯桃褐色 (その他掲載種) Amanita rubescens Pers. ガンタケ 【よく似た種との区別】 Amanita excelsa var. spissa ニュージーランドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が切断あるいは傷つくと桃色になるという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される