2024年3月13日 (仮訳)新種Colletotrichum kapreanumの記載および病原性:Gigasporum複合種に属するCherelle Wilt病の病原菌 Takata, Y. et al. 2024. Description and Pathogenicity of Colletotrichum kapreanum sp. nov, a Cherelle Wilt Pathogen Belonging to the Gigasporum Species Complex. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/10/3/204 [Accessed March 13, 2024] 【R3-11513】2024/3/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フィリピンにおいてカカオの未熟果に萎凋病を引き起こした菌を検討し、Colletotrichum kapreanumとして新種記載した。 本種は形態学的検討および分子系統解析の結果からGigasporum複合種に属することが示され、近縁種とは分生子や付着器の形態などが異なっていた。 本種の未熟果、果実、および葉に対する病原性を試験したところ、”pod rot”の病原菌としては認められなかった。 東京都町田市 玉川大学 (新種) Colletotrichum kapreanum Takata & Kyoko Watan. 語源…フィリピン神話の木に住む巨人”kapre”より 【よく似た種との区別】 Colletotrichum zahaoqingense 分生子の形状が類似している 付着器の形状が類似している 付着器が淡褐色~褐色 ITS+GAPDH+CHS1+ACT+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を有するのではなく欠く 本種より分生子のサイズが小さい 本種より付着器のサイズが大きい 本種と異なり付着器が不規則形、卵状ではなく棍棒形、不規則形 ITS+GAPDH+CHS1+ACT+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum gigasporum 子嚢胞子に隔壁を有する 分生子のサイズの範囲が重なる ITS+GAPDH+CHS1+ACT+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-3(主に1)ではなく0-1 本種より付着器のサイズが大きい 本種と異なり付着器が淡褐色~褐色ではなく淡褐色 本種と異なり付着器が不規則形、卵状ではなく球形、類球形、卵状、不規則形 ITS+GAPDH+CHS1+ACT+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum taiwanense 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子に隔壁を有する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-3(主に1)ではなく4-5 本種より分生子の最大長が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種より付着器のサイズが大きい 本種と異なり付着器が淡褐色~褐色ではなく褐色 本種と異なり付着器が不規則形、卵状ではなく球形、棍棒形、不規則形