(仮訳)特異な6ヶ所の感染を示したシロアリの外部寄生菌の新種Termitaria hexasporodochia、およびカチステス科の検索表
Wilson, MM. et al., 2023. Description of a novel termite ectoparasite, Termitaria hexasporodochia sp. nov. (Kathistaceae), presenting an unusual six-sectioned infestation, and a key to the fungal family Kathistaceae. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.591.2.3 [Accessed May 6, 2023] 【R3-10577】2023/5/6投稿

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3行まとめ

ガイアナにおいてAmitermes属のシロアリに外部寄生していたアナモルフ菌の一種をMicro-CT、SEM、および共焦点顕微鏡を用いて検討し、Termitaria hexasporodochiaとして新種記載した。
本種は宿主の腹節に6つの楕円形のスポロドキアを形成するという特異な性質を有していた。
カチステス科全種の形質比較表および検索表を掲載した。
South America, Guyana, Rupununi River Region, Karanambu Ranch, Capuchin trail

(新種)

Termitaria hexasporodochia Wilson, Emam, Davis, Barden, Hall, Ware
語源…6つのスポロドキアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Termitaria macrospora
同じシロアリ類を宿主とする
フィアライドの先端が無色
フィアライドの先端が扁平
本種と異なりガイアナではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりAmitermes属ではなくMastotermes属のシロアリを宿主とする
本種よりスポロドキアのサイズがずっと大きい
本種と異なり分生子のカラレットあたりの数が8-9ではなく4-5
本種より分生子のサイズが大きい
Termitaria rhombicarpa
同じシロアリ類を宿主とする
フィアライドの先端が無色
フィアライドの先端が扁平
分生子が小型
本種と異なりAmitermes属ではなくPorotermes属のシロアリを宿主とする
本種と異なりガイアナではなくオーストラリアなどに分布する
本種よりスポロドキアのサイズがずっと大きい
本種と異なりスポロドキアが楕円形ではなく菱形
本種よりフィアライドが短い
本種より分生子形成部位が長い
本種より吸器が宿主クチクラを貫通する
Termitaria longiphialidis
同じシロアリ類を宿主とする
フィアライドの先端が無色
フィアライドの先端が扁平
本種と異なりガイアナではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりAmitermes属ではなくCoptotermes属のシロアリなどを宿主とする
本種と異なりスポロドキアが楕円形ではなく円形
本種よりフィアライドが長い
Termitaria snyderi
ガイアナに分布する
同じシロアリ類を宿主とする
フィアライドの先端が無色
フィアライドの先端が扁平
分生子が小型
本種と異なり米国、グアドループ、イタリア、チリ、サモアにおける分布が知られている
本種と異なりAmitermes属ではなくReticulitermesRhinotermesPorotermesNeotermes属のシロアリなどを宿主とする
本種よりスポロドキアがずっと薄い
本種よりフィアライドが短い
本種と異なり分生子のカラレットあたりの数が8-9ではなく5
Termitaria coronata
同じシロアリ類を宿主とする
本種と異なりガイアナではなくパナマなどに分布する
本種と異なりAmitermes属ではなくNasutitermes属やその他のシロアリなどを宿主とする
本種と異なりスポロドキアが小刺状
本種と異なりフィアライドの先端が無色ではなく有色
本種と異なりフィアライドの先端が扁平ではなく小刺状
本種と異なり分生子形成部位が高い位置にある