2023年9月22日 (仮訳)中国北部、燕山山脈産Amanita属の多様性および分類 Zhou, H. et al. 2023. Diversity and taxonomy of the genus Amanita (Amanitaceae, Agaricales) in the Yanshan Mountains, Northern China. Frontiers in Plant Science. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpls.2023.1226794 [Accessed September 22, 2023] 【R3-10994】2023/9/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の北京市、河北省、天津市にまたがる燕山山脈におけるAmanita属菌の種多様性を調査し、3新種を記載した。 A. borealisはAmanita節、A. brunneolaはCaesareae節、A. yanshanensisはValidae節に属していた。 また、本地域の新産種としてA. caesareoidesなど9種を報告した。 中国北京市平谷区東牛角峪村 (新種) Amanita borealis H. Zhou & C. L. Hou 語源…北の(中国北部に産することから) 【よく似た種との区別】 Amanita subglobosa 中国に分布する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が比較的暗色 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり菌糸にクランプを全ての子実体の部位において有するのではなく通常有する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita pantherina(テングタケ) ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する 本種よりつばが下位に位置する 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり菌糸にクランプを全ての子実体の部位において有するのではなく欠く ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国北京市密雲県黒龍潭 (新種) Amanita brunneola H. Zhou & C. L. Hou 語源…帯褐色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Amanita longistriata(タマゴテングタケモドキ) 中国に分布する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘縁部の条線が短い 本種と異なり襞が白色~クリーム色でない 本種と異なり柄が白色でない 本種より担子胞子が短い ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita fense 本種より傘縁部の条線が短い 本種と異なり襞が白色~クリーム色でない 本種と異なり柄が白色でない 本種より担子胞子が長い 中国北京市昌平区延寿寺 (新種) Amanita yanshanensis H. Zhou & C. L. Hou, 語源…燕山産の 【よく似た種との区別】 Amanita spissacea(ヘビキノコモドキ) 中国に分布する 傘が灰色~灰褐色である ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面が帯灰色~帯褐色の小鱗片に覆われ微粉状~羊毛状 本種と異なりつばが帯灰色 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita fritillaria 中国に分布する 傘が灰色~灰褐色である ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりつばが汚白色~灰色 本種と異なり柄基部の塊茎が灰褐色~暗灰色、帯黒色の円錐形のつぼの名残で覆われる ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (燕山山脈新産種) Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva タマゴタケ (燕山山脈新産種) Amanita chiui Y.Y. Cui, Q. Cai & Zhu L. Yang (燕山山脈新産種) Amanita muscaria (L.) Lam. ベニテングタケ (燕山山脈新産種) Amanita oberwinkleriana Zhu L. Yang & Yoshim. Doi ニオイドクツルタケ (燕山山脈新産種) Amanita ovalispora Boedijn (燕山山脈新産種) Amanita subglobosa Zhu L. Yang 【よく似た種との区別】 Amanita borealis 中国に分布する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が比較的明色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり菌糸にクランプを通常有するのではなく全ての子実体の部位において有する ITS+nrLSU+rpb2+tef1-aに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (燕山山脈新産種) Amanita subjunquillea S. Imai タマゴタケモドキ (燕山山脈新産種) Amanita vaginata (Bull.) Lam. ツルタケ (燕山山脈新産種) Amanita virosa Bertill. ドクツルタケ