2015年9月7日 (仮訳)Ramularia eucalypti種複合体の解明 Videira, SIR. et al., 2015. Elucidating the Ramularia eucalypti species complex. Persoonia. … Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4510271/ [Accessed September 7, 2015]. 【R3-02173】2015/09/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Ramularia eucalypti種複合体を多相分類学的アプローチにより検討した。 その結果、本複合体が既知種2種、新種4種、未記載種1種の計7種からなることが明らかになった。 また、 MALDI-TOF MSの結果から主成分分析樹形図を作成し、臨床関連の菌株が正しく同定されることを示した。 The Netherlands, Rotterdam, Maasstad Ziekenhuis (Clara) (新種) Ramularia glennii Videira & Crous 語源…植物病理学者で本種の採集者、Anthony E. Glenn氏に献名 【よく似た種との区別】 Ramularia mali 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる イタリアに分布する RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種と異なり米国、イラク、オランダではなくイタリアのみから知られている 本種と異なりユーカリ属、Corymbia属植物やヒトの臨床検体ではなくリンゴやセイヨウナシの貯蔵果実から分離される 本種より分生子形成細胞が短い 本種より枝状分生子のサイズが小さい 本種より節間生の分生子が短い 本種より末端生の分生子が短い RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Betties Bay, Harold Porter Botanical Garden (新種) Ramularia haroldporteri Videira & Crous 語源…南アフリカ、Leopard’s Kloofの土地を国立植物園に寄贈したHarold Porterに献名 【よく似た種との区別】 Ramularia miae 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる 南アフリカに分布する RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(ITS領域では区別できない) MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種より枝状分生子が顕著に長い 本種より節間生の分生子が顕著に長い 本種より末端生の分生子が顕著に長い 本種と異なり菌糸体の上部に滲出物の滴を生じる RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Piemont (新種) Ramularia mali Videira & Crous 語源…リンゴ属の 【よく似た種との区別】 Ramularia glennii 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる イタリアに分布する RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種と異なり米国、イラク、オランダにおける分布も知られている 本種と異なりリンゴやセイヨウナシの貯蔵果実ではなくユーカリ属、Corymbia属植物やヒトの臨床検体から分離される 本種より分生子形成細胞が長い 本種より枝状分生子のサイズが大きい 本種より節間生の分生子が長い 本種より末端生の分生子が長い RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Ramularia nyssicola (Cooke) Videira & Crous 旧名:Mycosphaerella nyssicola (Cooke) F.A. Wolf (基礎異名はSphaerella nyssicola Cooke) The Netherlands, Den Haag, Laboratory of Medical Microbiology, Hospital Leyenburg (新種) Ramularia plurivora Videira & Crous 語源…多犯の (その他掲載種) Ramularia eucalypti Crous 【よく似た種との区別】 Ramularia miae 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種より分生子形成細胞が短い 本種より枝状分生子が短い 本種より節間生の分生子が長い 本種より末端生の分生子が長い RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Ramularia miae Crous ※Gazania rigens var. unifloraおよびLeonotis leonurusを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Ramularia eucalypti 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種より分生子形成細胞が長い 本種より枝状分生子が長い 本種より節間生の分生子が短い 本種より末端生の分生子が短い RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramularia haroldporteri 同じRamularia eucalypti種複合体に含まれる 南アフリカに分布する RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁(ITS領域では区別できない) MALDI-TOP MSの”Main mass spectra”に基づく樹形図で同一クレードに含まれる 本種より枝状分生子が顕著に短い 本種より節間生の分生子が顕著に短い 本種より末端生の分生子が顕著に短い 本種と異なり菌糸体の上部に滲出物の滴を生じない RPB2+ITS+GAPDH+HIS3+ACT+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される