2024年2月17日 (仮訳)メキシコの油で汚染された土壌から分離された極限環境耐性黒色酵母の新種Exophiala chapopotensis:ヘルポトリキエラ科における種仮説への系統表形分類学的アプローチ Ide-Pérez, MR. et al. 2024. Exophiala chapopotensis sp. nov., an extremotolerant black yeast from an oil-polluted soil in Mexico; phylophenetic approach to species hypothesis in the Herpotrichiellaceae family. PLOS ONE. Available at: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0297232 [Accessed February 17, 2024] 【R3-11439】2024/2/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、タバスコ州の油汚染土壌から分離された黒色酵母の一種を検討し、Exophiala chapopotensisとして新種記載した。 本種はPDA培地上で特に炭化水素が存在する場合に暗色の菌糸を形成し、二型性を有し、有性世代は見出されなかった。 種概念の検討に表形分類学的アプローチを組み合わせ、ゲノムの一貫性、単系統性、および種分化に関する仮説を検証するとともに近縁種との表現型の差異を記述した。 Santa Isabel, Cunduacán, Tabasco, México (新種) Exophiala chapopotensis Ide-Pérez et al. 語源…ナワトル語で「重質原油」を指す”Chapopote”から 【よく似た種との区別】 Exophiala nidicola ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が0でない ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exophiala dermatitidis 10%塩化ナトリウム添加培地で生育不能 ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり37°C以上で生育不能ではなく生育可能 ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exophiala heteromorpha ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり37°C以上で生育不能ではなく生育可能 本種と異なり10%塩化ナトリウム添加培地で生育不能ではなく生育可能 ITS+nrLSU+nrSSU+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される