(仮訳)Cladonia krogianaおよびC. rangiformisの北米における初の発生記録
Clayden, SR. et al., 2021. First documented occurrences of Cladonia krogiana and C. rangiformis in North America. Available at: http://sweetgum.nybg.org/science/op/biblio_list.php?BucVolume_tab=20 [Accessed March 28, 2021] 【R3-08269】2021/3/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ノルウェーとチェコのみから知られていたCladonia krogianaをカナダから報告した。
また、カナダのニューファンドランド島から同じく北米新産種としてC. rangiformisを報告した。
後者はヨーロッパから偶発的に移入したと考えられたが、IGSのハプロタイプでは検証できなかった。

(北米、カナダ新産種)

Cladonia krogiana Løfall & Timdal
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cladonia robbinsii
北米に分布する
開けた岩の露頭に発生する
地衣体が鱗片状
本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られていない
本種ほど冷涼で湿潤な地域に分布しない
本種より地衣体の小鱗片のサイズが大きい
本種と異なり子柄を形成しないのではなく形成することもある
本種と異なり地衣成分としてP+黄色、橙色、または赤色でない
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸およびバルバチン酸類を産生する
Cladonia verticillata
形態的に類似している(誤同定の例がある)
本種より基部の小鱗片のサイズが大きい
本種より基部の小鱗片の下面が淡色
本種と異なり子柄を形成しないのではなく発達の乏しい子柄を形成する
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む

(北米、カナダ新産種)

Cladonia rangiformis Hoffm.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cladonia furcata(マタゴケ)
北米に分布する
地衣体が密に分枝する
IGS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
本種と異なり地衣成分として脂肪酸を含まない
IGS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される