(仮訳)日本新産種Polyporus ciliatusの報告、および日本から報告されたシノニムの種の分類学的再検討
Matosaki, T. et al. 2019. First report of Polyporus ciliatus in Japan, and taxonomic re-evaluation of synonymous species described from Japan. Mushroom Science and Biotechnology. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/msb/27/4/27_140/_pdf [Accessed May 12, 2024] 【R3-11692】2024/5/12投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

北海道で採集された菌をPolyporus ciliatusと同定し、日本新産種として報告するとともに「エゾノアミスギタケ」の和名を与えた。
本種はヨーロッパ産標本より傘が小さめで淡色であり、培養下で厚壁胞子を形成した。
以前日本から報告されたP. saitoiを再検討したところ、この種はP. ciliatusとは別種かつ疑問種と考えられた。

(日本新産種)

Polyporus ciliatus Fries
エゾノアミスギタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polyporus longiporus(エゾアミメタケ)
日本の冷温水域に分布する
5月に発生する
子実体が中型
傘が凸形
柄が中心生
本種と異なり傘が暗灰色からほぼ黒色
本種と異なり傘表面が無毛
本種と異なり孔口が放射状に伸長する
本種と異なり担子胞子がソーセージ形~円筒形
Polyporus brumalis
傘縁部がしばしば繊毛状
孔口が角形
柄が中心生
担子胞子のサイズが類似している
厚壁胞子を形成する
本種と異なり傘が帯赤褐色~暗褐色
本種より孔口のサイズが大きい