2022年6月17日 (仮訳)Harringtonia属4新種:ゲッケイジュ萎凋病病原菌の属の解明 Araújo, JPM. et al., 2022. Four New Species of Harringtonia: Unravelling the Laurel Wilt Fungal Genus. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/6/613 [Accessed June 17, 2022] 【R3-09609】2022/6/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国フロリダ州およびベリーズにおいて養菌性キクイムシに関連する4種のHarringtonia属菌を検討した。 これらをH. chlamydospora、H. arthroconidialis、H. ambrosioides、H. sporodochialisとして新種記載した。 これらの新種はMegaplatypus属、Dryocoetoides属、またはEuplatypus属甲虫をベクターとしており、フィアライドや分生子の形態、スポロドキアや厚壁胞子の有無などで互いに区別された。 Belize, Cayo prov., Las Cuevas research station (新種) Harringtonia chlamydospora Araújo, Y. Li & J. Hulcr 語源…厚壁胞子の Miami, FL, USA, Tropical Research and Education Center, Miami-Dade (新種) Harringtonia arthroconidialis Araújo, Y. Li & J. Hulcr 語源…分節分生子の 【よく似た種との区別】 Harringtonia ambrosioides スポロドキアを形成しない 厚壁胞子を形成しない nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくベリーズに分布する 本種と異なりEuplatypus parallelusではなくDryocoetoides capucinusと関係を持つ 本種と異なり散布体と推定される無色~帯オリーブ色の小胞を形成するという特徴を欠く nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Belize, Cayo prov., Las Cuevas research station (新種) Harringtonia ambrosioides Araújo, Y. Li & J. Hulcr 語源…アンブロシアの 【よく似た種との区別】 Harringtonia arthroconidialis スポロドキアを形成しない 厚壁胞子を形成しない nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベリーズではなく米国に分布する 本種と異なりDryocoetoides capucinusではなくEuplatypus parallelusと関係を持つ 本種と異なり散布体と推定される無色~帯オリーブ色の小胞を形成する nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Belize, Cayo prov., Las Cuevas research station (新種) Harringtonia sporodochialis Araújo, Y. Li & J. Hulcr 語源…スポロドキアの 【よく似た種との区別】 Harringtonia brunnea スポロドキアを形成する 厚壁胞子を形成しない nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベリーズではなく米国などに分布する 本種と異なりMegaplatypus godmaniiではなくMonarthrum fasciatum、M. mali、およびM. scutellareなどと関係を持つ 本種と異なりスポロドキアが基部の細胞に支持されるという特徴を欠く 本種よりフィアライドのサイズが大きい 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が無柄でない 本種と異なり出芽性の分生子を有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸が無色でない 本種と異なり菌糸が薄壁でない nrLSU+ITS+ß-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される