2024年1月27日 (仮訳)中国産のRhizocarpon属Phaeothallus亜属の4種 Bi, Y-X. et al. 2022. Four species of Rhizocarpon subg. Phaeothallus in China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2023/00000137/00000004/art00024 [Accessed January 27, 2024] 【R3-11376】2024/1/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国新産種としてRhizocarpon cinereovirens、R. rittokense、およびR. roridulumの3種を報告した。 また、これまでR. infernulum f. infernulumと同定されていた標本を再検討し、f. sylvaticumと同定した。 本亜属の種の検索表を掲載した。 (アジア、中国新産種) Rhizocarpon cinereovirens (Müll. Arg.) Vain. 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon discoense 側糸頂部の帽が帯緑色である 本種と異なり地衣体がクリーム色~淡褐色ではなく灰色 本種と異なり果殻が良好に発達する 本種と異なり果殻がK+紫色 本種より子嚢胞子の幅が広い Rhizocarpon infernulum 地衣成分としてスチクチン酸を含むことがある 本種より果殻が良好に発達する 本種と異なり果殻下部が無色である 本種と異なり側糸頂部の帽が帯緑色ではなく褐色である 本種ほど側糸が盛んに分枝・吻合しない 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を欠く (中国新産種) Rhizocarpon rittokense (Hellb.) Th. Fr. 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon groenlandicum 生息環境が類似している 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子器が凸形 本種と異なり子実層が帯青色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Rhizocarpon cinereonigrum 同じPhaeothallus亜属に含まれる 中国に分布する 子実上層がK+紫色 子嚢胞子の隔壁数が1 果殻にK溶解性の結晶を含む 髄層がI陰性 本種と異なり果殻がK+紫色ではなくK陰性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (アジア、中国新産種) Rhizocarpon roridulum (Th. Fr.) Malme 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon distinctum 同じPhaeothallus亜属に含まれる 中国に分布する 地衣体が小区画状 果殻が暗褐色 子実上層が褐色 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が類石垣状 本種と異なり子嚢胞子が褐色 本種と異なり髄層が通常I+青色 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む Rhizocarpon geminatum 中国に分布する 果殻がK+紫色 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Rhizocarpon amphibium 子実上層が主に帯赤褐色 子実上層がK+紫色 本種と異なり子器に白色粉霜を伴うことがない 本種と異なり果殻断面の外側および上側に緑色色素を含む Rhizocarpon subpostumum 同じPhaeothallus亜属に含まれる 中国に分布する 地衣体が小区画状 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が類石垣状 地衣成分を欠く 本種と異なり子実層が無色ではなく赤褐色 本種と異なり子実層がK陰性ではなくK+紫色 本種と異なり子嚢胞子が永続的に無色なのではなく無色で過熟時淡褐緑色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (アジア、中国新産種) Rhizocarpon infernulum f. sylvaticum Fryday 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon infernulum 同じPhaeothallus亜属に含まれる 本品種と異なり地衣体が平滑亀裂状ではなくより小区画状である 本品種より子嚢胞子のサイズがわずかに小さい 本種と異なり子実上層の色素が常に無色なのではなく青緑色~青黒色