(仮訳)中国産Fusarium incarnatum-equiseti複合種
Wang, MM. et al., 2019. Fusarium incarnatum-equiseti complex from China. Persoonia. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/nhn/pimj/2019/00000043/00000001/art00004 [Accessed February 6, 2022] 【R3-09215】2022/2/6投稿

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3行まとめ

中国産Fusarium incarnatum-equiseti複合種 (FIESC) の77菌株を検討し、14種を確実に決定した。
FIESCにおいて大分生子のサイズ、形状、および隔壁数が識別形質であること、RPB2が種レベルの識別において良好なバーコード領域であることなどを示した。
F. arcuatisporumF. citriF. guilinenseなど9新種を記載した。
中国湖北省

(新種)

Fusarium arcuatisporum M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…弓形の胞子の(大分生子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Fusarium scirpi
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり温暖湿潤な地域ではなく乾燥および半乾燥地域に主に分布する
本種と異なり花粉やヒトの爪などではなく土壌などから分離される
本種より大分生子の最大長が短い
本種と異なり大分生子の隔壁数が6-7ではなく5
本種と異なり小分生子を形成する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国湖南省

(新種)

Fusarium citri M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…ミカン属の
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【よく似た種との区別】
Fusarium humuli
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より大分生子のサイズが小さい
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広西チワン族自治区桂林市

(新種)

Fusarium guilinense M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…桂林産の
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【よく似た種との区別】
Fusarium luffae
中国に分布する
CLA培地でスポロドキアを形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞がモノフィアライドではなくポリフィアライドである
本種と異なり大分生子の基部細胞が微かに~顕著に切れ込むのではなくほとんど切れ込まない
本種と異なり大分生子の隔壁数が3ではなく3-5
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium nanum
中国に分布する
大分生子の形態が類似している
CLA培地でスポロドキアを形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞がモノフィアライドではなくポリフィアライドである
本種と異なり大分生子の頂部細胞が鈍頭または鉤状ではなく鈍頭~乳頭状
本種と異なり大分生子の隔壁数が3ではなく2-3
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium incarnatum
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より大分生子が長い
本種と異なり大分生子の隔壁数が3ではなく3-5で稀に7
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium musae
同じバショウ属植物に生じる
本種と異なり大分生子を形成しない
Fusarium musarum
同じバショウ属植物に生じる
本種と異なり大分生子を形成しない
Fusarium semitectum
同じバショウ属植物に生じる
本種と異なり大分生子が細長い鎌形ではなく長楕円状棍棒形
Fusarium oxysporum
本種と異なりFusarium incarnatum-equiseti複合種ではなくF. oxysporum複合種に含まれる
本種と異なりCLA培地でスポロドキアを形成する
中国海南省

(新種)

Fusarium hainanense M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…海南産の
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中国江蘇省

(新種)

Fusarium humuli M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…カラハナソウ属の
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【よく似た種との区別】
Fusarium citri
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より大分生子のサイズが大きい
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国福建省

(新種)

Fusarium ipomoeae M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…サツマイモ属の
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【よく似た種との区別】
Fusarium scirpi var. caudatum
同じサツマイモから分離される
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種より大分生子が長い
本種と異なり大分生子の隔壁数が3-5ではなく5
Fusarium compactum
中国に分布する
大分生子のサイズが類似している
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりPDA培地でのコロニーにおいて色素を欠くのではなく有する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium equiseti
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子のサイズが類似している
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり大分生子の頂部細胞が鉤状~先細り状ではなく先細り状~鞭状
本種と異なり大分生子の隔壁数が3-5ではなく3-12、通常5-7
本種と異なりPDA培地でのコロニーにおいて色素を欠くのではなく時に暗色の斑点を生じることがある
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広東省

(新種)

Fusarium irregulare M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…不規則形の(大分生子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Fusarium aywerte
大分生子に鞭状の細胞を有する
本種と異なり大分生子が鎌形で直線状~僅かに屈曲するのではなく背腹状に湾曲する
Fusarium equiseti
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
大分生子に鞭状の細胞を有する
本種と異なり大分生子の隔壁数がほとんどの場合3なのではなく6-8
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium longipes
大分生子に鞭状の細胞を有する
本種と異なり大分生子の隔壁数がほとんどの場合3なのではなく5-7
中国福建省

(新種)

Fusarium luffae M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…ヘチマ属の
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【よく似た種との区別】
Fusarium sulawense
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子形成細胞がポリフィアライドかどうかが異なる
本種と異なりCLA培地でスポロドキアを形成する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium guilinense
中国に分布する
CLA培地でスポロドキアを形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞がポリフィアライドではなくモノフィアライドである
本種と異なり大分生子の基部細胞がほとんど切れ込まないのではなく微かに~顕著に切れ込む
本種と異なり大分生子の隔壁数が3-5ではなく3
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広西チワン族自治区桂林市

(新種)

Fusarium nanum M.M. Wang, Q. Chen & L. Cai
語源…Musa nana
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【よく似た種との区別】
Fusarium guilinense
中国に分布する
大分生子の形態が類似している
CLA培地でスポロドキアを形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞がポリフィアライドではなくモノフィアライドである
本種と異なり大分生子の頂部細胞が鈍頭~乳頭状ではなく鈍頭または鉤状
本種と異なり大分生子の隔壁数が2-3ではなく3
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium semitectum
本種と異なり大分生子の隔壁数が2-3ではなく0-7

(その他掲載種)

Fusarium compactum (Wollenweber) Raillo
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【よく似た種との区別】
Fusarium ipomoeae
中国に分布する
大分生子のサイズが類似している
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりPDA培地でのコロニーにおいて色素を有するのではなく欠く
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium equiseti
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり大分生子の頂部細胞が針状ではなく鞭状
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Fusarium equiseti (Corda) Saccardo
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【よく似た種との区別】
Fusarium irregulare
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
大分生子に鞭状の細胞を有する
本種と異なり大分生子の隔壁数が6-8ではなくほとんどの場合3
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium compactum
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり大分生子の頂部細胞が鞭状ではなく針状
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium falcatum var. fuscum
本種と異なり大分生子が紡錘形~弓形ではなく楕円形~背側が放物線状に屈曲する
Fusisporium ossicola
本種と異なり大分生子の頂部細胞が鞭状ではなく鉤状
Fusarium ipomoeae
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子のサイズが類似している
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり大分生子の頂部細胞が先細り状~鞭状ではなく鉤状~先細り状
本種と異なり大分生子の隔壁数が3-12、通常5-7ではなく3-5
本種と異なりPDA培地でのコロニーにおいて時に暗色の斑点を生じることがあるのではなく色素を欠く
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium longipes
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子が紡錘形
本種と異なりPDA培地で産生する色素が褐色ではなく赤色
Fusarium scirpi
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり小分生子を形成する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Fusarium lacertarum Subrahm.
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【よく似た種との区別】
Fusarium flocciforme
形態的に類似している
本種と異なりFusarium incarnatum-equiseti複合種ではなくF. tricinctum複合種に含まれる
本種より分生子が短い

(その他掲載種)

Fusarium scirpi Lambotte & Fautrey
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【よく似た種との区別】
Fusarium equiseti
中国に分布する
形態的に類似している(しばしば混同されてきた)
大分生子が紡錘形
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり小分生子を形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium arcuatisporum
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり乾燥および半乾燥地域ではなく温暖湿潤な地域に主に分布する
本種と異なり土壌などではなく花粉やヒトの爪などから分離される
本種より大分生子の最大長が長い
本種と異なり大分生子の隔壁数が5ではなく6-7
本種と異なり小分生子を形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium acuminatum
本種と異なりFusarium incarnatum-equiseti複合種ではなくF. tricinctum複合種に含まれる
本種より分生子が短い
本種と異なりPDA培地でのコロニーが褐色で暗褐色の斑点をあらわすのではなくばら色~バーガンディである
本種と異なり大分生子の隔壁数が6-7ではなく3-5

(その他掲載種)

Fusarium sulawense N. Maryani, M. Sandoval-Denis, L. Lombard, G.H.J. Kema & P.W. Crous
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【よく似た種との区別】
Fusarium luffae
中国に分布する
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と分生子形成細胞がポリフィアライドかどうかが異なる
本種と異なりCLA培地でスポロドキアを形成しない
ITS+EF-1α+CAM+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される