2022年7月17日 (仮訳)2種の類似するが遺伝的に異なる種、Fuscidea lightfootiiおよびF. pusilla Zahradníková, M., Andersen, HL. & Tønsberg, T. 2018. Fuscidea lightfootii and F. pusilla (Fuscideaceae, Umbilicariomycetidae, Ascomycota), two similar but genetically distinct species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/fuscidea-lightfootii-and-f-pusilla-fuscideaceae-umbilicariomycetidae-ascomycota-two-similar-but-genetically-distinct-species/CE029665737A75F07F098D87DCA8E5DE [Accessed July 17, 2022] 【R3-09698】2022/7/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 同種ともされてきたFuscidea lightfootiiおよびF. pusillaについて形態学的検討および分子系統解析を実施した。 その結果、両種が遺伝的に顕著に異なり、地衣体の形態と基質選好性も僅かに異なることが示された。 F. pusillaの稔性のある標本を初めて報告し、両種のエピタイプ標本を指定した。 UK, Scotland, East Lothian, V.C. 82, Lammermuir Hills, Gifford, Hopes Reservoir (その他掲載種) Fuscidea lightfootii (Smith) Coppins & P. James ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Fuscidea pusilla 同所的に分布する(ブリテン諸島、ノルウェー) 同じハンノキ属、ヤナギ属樹木などに発生する 樹皮生地衣である 形態的に類似している(同種ともされてきた) 子器の肉眼的形態が類似している 子器の顕微鏡的形態が類似している 共生藻がApatococcus属である ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より地衣体の最大サイズが小さい 本種より子嚢の平均長が小さい 本種と異なり共生藻がApatococcus属の未記載種ではなくA. fuscideaeである ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Norway, Hedmark, Åmot, along and just W of State Road 3, between Åset and Bechsminne (その他掲載種) Fuscidea pusilla Tønsberg ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Fuscidea lightfootii 同所的に分布する(ブリテン諸島、ノルウェー) 同じハンノキ属、ヤナギ属樹木などに発生する 樹皮生地衣である 形態的に類似している(同種ともされてきた) 子器の肉眼的形態が類似している 子器の顕微鏡的形態が類似している 共生藻がApatococcus属である ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より地衣体の最大サイズが大きい 本種より子嚢の平均長が長い 本種と異なり共生藻がApatococcus fuscideaeではなくApatococcus属の未記載種である ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される