2015年8月14日 (仮訳)南アフリカ、プレトリアにおいて著名なJacaranda mimosifoliaに根腐病を引き起こす新種を含むマンネンタケ属菌の研究 Coetzee, MPA. et al., 2015. Ganoderma species, including new taxa associated with root rot of the iconic Jacaranda mimosifolia in Pretoria, South Africa. IMA fungus. … Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4500087/ [Accessed August 13, 2015]. 【R3-02099】2015/08/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカ、プレトリアにおいてジャカランダの木に根腐病および根株心腐病を引き起こすマンネンタケ属菌を検討した。 原因菌と推定されていたGanoderma austroafricanumが見出されなかった代わりに見出された2種を、それぞれG. enigmaticumおよびG. destructansとして新種記載した。 前者はCeratonia siliquaから見出され、後者はジャカランダの根腐病の主要な原因菌と考えられた。 South Africa, Gauteng province, Pretoria, Brooklyn (新種) Ganoderma enigmaticum M.P.A. Coetzee, Marinc., M.J. Wingf. 語源…謎の 【よく似た種との区別】 Ganoderma austroafricanum 南アフリカに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり35°Cで生育不能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(17塩基の差異) Ganoderma lucidum 子実体の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma oregonense ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma resinaceum(オオマンネンタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma neojaponicum(マゴシャクシ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma lobatum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma destructans 南アフリカに分布する 子実体の肉眼的形態が区別不能なほど類似している 傘表面が子実層托から連続するクリーム色の軟組織に覆われる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCeratonia siliquaではなくジャカランダを宿主とする 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく卵形 本種と異なり35°Cで生育不能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Gauteng province, Pretoria, Brooklyn (新種) Ganoderma destructans M.P.A. Coetzee, Marinc, M.J. Wingf 語源…破壊の 【よく似た種との区別】 Ganoderma steyaertanum 子実体の形態がやや類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくオーストラリア、インドネシアなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(10塩基の差異) Ganoderma austroafricanum 南アフリカに分布する 同じジャカランダを宿主とする 宿主に根腐病を引き起こすとされる 35°Cで生育不能 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma parvulum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくブラジルなどに分布する 本種より担子胞子が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(11塩基の差異) Ganoderma martinicense ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなくマルティニークに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(6塩基の差異) Ganoderma multipileum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく熱帯アジアなどに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(5塩基の差異) Ganoderma lucidum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma enigmaticum 南アフリカに分布する 子実体の肉眼的形態が区別不能なほど類似している 傘表面が子実層托から連続するクリーム色の軟組織に覆われる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりジャカランダではなくCeratonia siliquaを宿主とする 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が卵形ではなく楕円形 本種と異なり35°Cで生育可能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される