(仮訳)チリ中南部のナンキョクブナ林に産した地下生菌の新種、Gautieria inapire
Palfner, G. & Horak, E. 2000. Gautieria inapire sp. nov., a new hypogeous species from Nothofagus forest in southern Central Chile. Sydowia. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/Sydowia_53_0140-0151.pdf [Accessed November 18, 2023] 【R3-11166】2023/11/18投稿

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3行まとめ

チリのナンキョクブナ林で採集された地下生菌の一種を検討し、Gautieria inapireとして新種記載した。
本種は外皮が暗褐色であり、担子胞子が小型で縦方向の隆起を有することなどで特徴づけられた。
子実体に付着した菌糸体と菌根の菌糸の比較から、本種がNothofagus pumilioと外生菌根を形成していることが確かめられた。
Chile, X. Region, Provincia de Osorno, Cordillera de los Andes, Parque Nacional Puyehue, Refugio Antillanca

(新種)

Gautieria inapire Palfner & E. Horak
語源…マプチェ語で「雪の近く」
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gautieria chilensis
同所的に分布する(チリ)
本種と異なりNothofagus pumilioではなく針葉樹および広葉樹と関係を持つ
本種より担子胞子のサイズが有意に大きい
本種と異なり担子胞子頂部に特徴的な窪みまたは”callus”を有するのではなく欠く
本種と異なり担子胞子表面により多数かつ明瞭な縦方向の隆起を有するという特徴を欠く
Gautieria novaezelandiae
生態的形質の一部を共有する
肉眼的形質の一部を共有する
本種と異なりチリではなくニュージーランドなどに分布する
本種より担子胞子のサイズがごく小さい
本種と異なり担子胞子がややレモン形
本種と異なり担子胞子表面に4-5(-6)本の不明瞭な縦方向の隆起を有する