2024年5月14日 (仮訳)針葉樹およびコナラ属植物と関係を持つ新種Globisporangium coniferarum Salmaninezhad, F. et al. 2022. Globisporangium coniferarum sp. nov., associated with conifers and Quercus spp. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/2022/00000010/00000001/art00006 [Accessed May 14, 2024] 【R3-11700】2024/5/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イラン、ファールス州の庭園で衰退症状を呈した観賞植物の根から分離された卵菌類を調査し、針葉樹やコナラ属樹木から得られた菌をGlobisporangium coniferarumとして新種記載した。 本種は造卵器が不定形であり、ベシクルの形成と遊走子放出が特徴的であり、本属で唯一液体培地中で豊富に厚壁胞子を形成した。 本種は15-40°Cの高温環境を好み、30°Cが至適温度であることでも特徴づけられた。 Iran, Fars Province, Shiraz (新種) Globisporangium coniferarum Salmaninezhad & Mostowf. 語源…針葉樹の 【よく似た種との区別】 Globisporangium nagaii ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり遊走子嚢が伸長しないのではなく伸長する 本種と異なり造精器が雌雄異菌糸性または雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性である 本種と異なり至適温度が30°Cではなく28°C 本種と異なり最大生長温度が40°Cではなく35°C 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく9°C 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium violae ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり遊走子嚢が知られていない 本種と異なり造精器が雌雄異菌糸性または雌雄同菌糸性ではなくほとんどの場合雌雄同菌糸性である 本種と異なり卵胞子がほとんどの場合非対称形なのではなく対称形のみである 本種と異なりCMA培地で気生菌糸を形成する 本種と異なり最大生長温度が40°Cではなく35°C 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく5°C 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium cederbergense ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり遊走子形成が知られていない 本種と異なり造精器が雌雄異菌糸性または雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性である 本種と異なり卵胞子が充満性および非充満性ではなく非充満性 本種と異なり菌糸の膨大部が末端生~節間生ではなく末端生 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく3-5°C 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium okanoganense 造精器が雌雄異菌糸性または雌雄同菌糸性 卵胞子が末端生~節間生 卵胞子表面が平滑 ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり遊走子嚢が伸長しないのではなく稀に伸長する 本種と異なり遊走子嚢がシンポジオ状に連続する 本種と異なり造精器が末端生と側生の両方なのではなく末端生 本種と異なり造精器柄がほとんどの場合膨大する 本種と異なり造卵器がほとんどの場合非対称形なのではなく球形~類球形 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium paddicum ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり造精器の造卵器あたりの数が最大5ではなく最大4 本種と異なり卵胞子に装飾を有する 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium iwayamae 遊走子嚢が卵状~楕円形 造精器が雌雄異菌糸性または雌雄同菌糸性 造精器が棍棒形 造卵器が末端生および節間生 造卵器表面が平滑 厚壁胞子が球形 ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり造精器が末端生および節間生という特徴を欠く 本種と異なり造精器の造卵器あたりの数が最大5ではなくそれ未満 本種と異なり造精器柄が分枝しないという特徴を欠く 本種と異なり卵胞子がほとんどの場合非充満性という特徴を欠く 本種と異なり至適温度が30°Cではなく25°C 本種と異なり最大生長温度が40°Cではなく30°C 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく5°C 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium canariense ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) 本種と異なり遊走子嚢が節間生で時に鎖生する 本種と異なり遊走子嚢が球形~洋梨形で乳頭状 本種と異なり遊走子形成が特殊という特徴を欠く 本種と異なり造精器が頂生および側生という特徴を欠く 本種と異なり造精器の造卵器あたりの数が最大5ではなく最大6 本種と異なり造卵器が有柄という特徴を欠く 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く ITS+βtub+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium monoclinum 本種と異なり遊走子嚢が知られていない 本種と異なり造卵器が鎖生することがある 本種と異なり厚壁胞子を液体培地中で豊富に形成するという特徴を欠く