2020年5月7日 (仮訳)発見される前に絶滅している?ブラジルの消えゆく大西洋岸熱帯雨林の小さな断片に産した地衣類の新種 Pereira, TA. et al., 2018. Going extinct before being discovered? New lichen fungi from a small fragment of the vanishing Atlantic Rainforest in Brazil. Biota Neotropica. Available at: https://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S1676-06032018000100212 [Accessed May 7, 2020] 【R3-07294】2020/5/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル北東部、セルジッペ州の断片化した大西洋熱帯雨林において地衣類の調査を実施し、モジゴケ科地衣40種を報告した。 そのうちFissurina atlanticaなど5新種を記載した。 また、以前にパナマで採集され、本研究の調査地でも採集されたOcellularia submordeniiも新種記載した。 Brazil. Sergipe, Capela e Siriri, ARIE Mata do Cipó (新種) Fissurina atlantica T.A. Pereira, M. Cáceres & Lücking 語源…大西洋の Brazil. Sergipe, Capela e Siriri, ARIE Mata do Cipó (新種) Graphis subaltamirensis Passos, M. Cáceres & Lücking 語源…Graphis altamirensis類似の 【よく似た種との区別】 Graphis altamirensis 本種より子嚢胞子がずっと長い Graphis cinerea 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢胞子に縦隔壁を欠く Graphis pseudocinerea 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が規則的な石垣状 Brazil. Sergipe, Capela e Siriri, ARIE Mata do Cipó (新種) Ocellularia cipoensis L.A. Santos, M. Cáceres & Lücking 語源…シポー産の 【よく似た種との区別】 Ocellularia rondoniana ブラジルに分布する 子器の形態が類似している 顕微鏡的形質が類似している 本種と異なり地衣体表面が疣状ではなく畝状 本種より子器の孔のサイズが僅かに小さい 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい Brazil. Sergipe, Capela e Siriri, ARIE Mata do Cipó (新種) Ocellularia sosma T. A. Pereira, M. Cáceres & Lücking 語源…SOS Mata Atlântica財団に献名 【よく似た種との区別】 Ocellularia rondoniana ブラジルに分布する 本種と異なり地衣体表面が畝状 本種と異なり子器の”columella”が細く不規則な束をなすという特徴を欠く Panama, Colón, Santa Rita Ridge, about 6 km from Roosevelt Highway 350 m (新種) Ocellularia submordenii Lücking 語源…Ocellularia mordenii類似の 【よく似た種との区別】 Ocellularia mordenii 形態的に類似している(当初この種に同定された) 本種と異なりパナマおよびブラジルではなくドミニカなどに分布する 本種より地衣体表面がずっと粗い疣状~小区画状 本種と異なり子器にほとんどの場合”columella”を欠く 本種と異なり髄層の色素が橙色ではなく朱赤色 Brazil. Sergipe, Capela e Siriri, ARIE Mata do Cipó (新種) Pseudochapsa aptrootiana M. Cáceres, T.A. Pereira & Lücking 語源…André Aptroot氏に献名 【よく似た種との区別】 Pseudochapsa phlyctidioides 子嚢胞子の型が共通している 地衣成分が共通している 本種と異なり地衣体が”endoperidermal”でない 本種と異なり子器が凝集状~偽子座状でない 本種と異なり子器にクリーム白色の厚い粉霜を伴うという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい Pseudochapsa dilatata 皮層を欠く 地衣成分としてスチクチン酸を含む 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が角形~長形 本種と異なり子嚢胞子が非アミロイドではなくアミロイド Pseudochapsa albomaculata 子器が凝集状~偽子座状 地衣成分としてコンスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣体が”endoperidermal”ではなく”epiperidermal”である 本種と異なり地衣体が帯緑色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり主要な地衣成分がスチクチン酸ではなくコンスチクチン酸である (セルジッペ州新産種) Carbacanthographis subalbotecta Staiger & Kalb (セルジッペ州新産種) Diorygma minisporum Kalb, Staiger & Elix (セルジッペ州新産種) Fissurina amazonica M. Cáceres, Aptroot & Lücking (セルジッペ州新産種) Graphis miniata Redinger (ブラジル新産種) Graphis subtenella Müll. Arg. (セルジッペ州新産種) Phaeographis flavescens Dal-Forno & Eliasaro (セルジッペ州新産種) Thalloloma hypoleptum (Nyl.) Staiger (ブラジル新産種) Chapsa diploschistoides (Zahlbr.) Frisch (ブラジル新産種) Ocellularia violacea Räsänen (ブラジル新産種) Ocellularia zamorana Sipman, Lücking & Chaves