(仮訳)日本のマングローブ林に産した新属新種Haloaleurodiscus mangrovei
Maekawa, N. et al., 2005. Haloaleurodiscus mangrovei gen. sp. nov. (Basidiomycota) from mangrove forests in Japan. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208601951 [Accessed January 11, 2021] 【R3-08043】2021/1/11投稿

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3行まとめ

西表島のマングローブ林においてハマザクロの枯幹および枝に生じた菌を検討し、新属新種Haloaleurodiscus mangroveiとして記載した。
本種は子実体が背着生で担子胞子が微細な疣を有しアミロイド、グレオシスチジアがSA陽性で樹枝状糸状体を有することなどで特徴づけられた。
本種はAleurodiscus属に形態的に類似していたが、白色孔状腐朽を起こす点が異なり、系統的にも近縁ではなかった。
沖縄県八重山郡竹富町(西表島)古見相良川河口

(新種)

Haloaleurodiscus mangrovei N. Maek., Suhara & K. Kinjo
語源…(属名)塩+Aleurodiscus属(耐塩性を有することと当該属との形態的類似性から)/(種小名)マングローブの
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【よく似た種との区別】
Aleurodiscus spp.
白色腐朽菌である
担子胞子に装飾を有する
すりこぎ状糸状体を欠く
本種と異なりマングローブ林から知られていない
本種と異なり白色孔状腐朽ではなく一様な白色腐朽を引き起こす
本種と異なりフェノールオキシダーゼ反応陰性ではなく陽性
nrLSUおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aleurocystidiellum spp.
担子胞子に装飾を有する
すりこぎ状糸状体を欠く
本種と異なりマングローブ林から知られていない
本種と異なり白色孔状腐朽ではなく一様な白色腐朽を引き起こす
本種と異なりフェノールオキシダーゼ反応陰性ではなく陽性