2023年8月15日 (仮訳)化学生態学的グループ、アンモニア菌に属する新種Hebeloma radicosoides Sagara, N. et al. 2000. Hebeloma radicosoides sp. nov., an agaric belonging to the chemoecological group ammonia fungi. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208617499 [Accessed August 15, 2023] 【R3-10880】2023/8/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本のモグラの巣や尿素施与土壌から発生した菌を検討し、Hebeloma radicosoidesとして新種記載した。 本種は子実体の形態や動物の排泄物に選好性がある点でH. radicosumに類似していたが、生態や傘がより黄色い点、子実体の臭いなどが異なっていた。 本種の胞子のSEM観察やガスクロマトグラフィーによる揮発性物質の同定を行った。 滋賀県大津市 (新種) Hebeloma radicosoides Sagara, Hongo & Y. Murak. ナガエノスギタケダマシ 語源…Hebeloma radicosoum類似の 【よく似た種との区別】 Hebeloma radicosum(ナガエノスギタケ) 日本に分布する 動物の排泄物に発生する 形態的に類似している(従来混同されてきた) 純粋培養下で子実体を形成する 本種と異なり尿素施与土壌に発生するという特徴を欠く 本種と異なり傘が帯黄色ではなく類白色 本種ほど襞の間隔が密でない 本種と異なり子実体に菌臭または焦げた砂糖の臭いがあるのではなく青酸臭または甘い臭い、あるいはチェリーローレルやビターアーモンドと形容される強い臭いがある 本種より担子胞子表面に装飾を有する 本種と異なりコロニーが老成すると白色のままではなくほとんどの場合褐色になる 本種と異なりコロニーに気生菌糸を欠くのではなく有する Hebeloma luchuense(リュウキュウワカフサタケ) 本種と異なり傘が帯黄色ではなく褐色 本種と異なり傘表面に鱗片を欠く 本種と異なり被膜が早落性 本種と異なり被膜がコルチナ状 本種と異なり柄表面に暗褐色鱗片を有する Hebeloma spoliatum(アシナガヌメリ) 本種と異なり傘が帯褐色 本種と異なり傘表面に鱗片を欠く 本種と異なり被膜を欠く