2024年2月2日 (仮訳)中国においてネズにさび病を引き起こしたGymnosporangium属新種の同定および特性調査 Wang, L., Sun, C., Jia, S. & Liang, Y-M. 2022. Identification and characterization of two new Gymnosporangium species causing rust on Juniperus rigida in China. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2022.2094116 [Accessed February 2, 2024] 【R3-11393】2024/2/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国甘粛省においてネズに発生した深刻なさび病を調査した。 2種の病原菌をGymnosporangium gansuenseおよびG. granulatosporumとして新種記載した。 後者はさび胞子表面が独特の小粒状であり、これは同属他種からは報告されていない形質であった。 中国甘粛省蘭州市楡中県興隆山 (新種) Gymnosporangium gansuense Y.M. Liang & L. Wang 語源…甘粛産の 【よく似た種との区別】 Gymnosporangium corniforme 同じビャクシン属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり護膜細胞の内壁が疎らに小刺状、側壁が皺状なのではなく内壁に珊瑚状の突起、側壁に中程度の皺状突起を有する ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium przewalskii 同じビャクシン属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が冠状なのではなく微細な冠状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium tremelloides ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりリンゴ属植物を宿主とする 本種と異なりさび胞子表面が冠状なのではなく小刺状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium cornutum 同じナナカマド属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が冠状ではなく微細な冠状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium monticola 同じビャクシン属およびナナカマド属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が冠状ではなく微細な冠状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium echinulatum 中国に分布する 同じナナカマド属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が冠状ではなく大型の環状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium clavariiforme 同じネズを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より冬胞子がずっと長い ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium confusum 同じネズを宿主とする 本種と異なりCotoneaster属、サンザシ属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり護膜細胞の内壁が中程度の皺状 Gymnosporangium asiaticum 同じネズを宿主とする 本種と異なり護膜細胞の内壁が小乳頭状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国甘粛省蘭州市楡中県興隆山 (新種) Gymnosporangium granulatosporum Y.M. Liang & L. Wang 【よく似た種との区別】 小粒状の胞子の(さび胞子の表面性状から) Gymnosporangium confusum 同じネズおよびCotoneaster multiflorusを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサンザシ属植物を宿主とする 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状ではなく微細な冠状 本種と異なり護膜細胞の内壁が中程度の皺状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium nanwutaianum 同じCotoneaster multiflorusを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状という特徴を欠く ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium monticola 同じネズを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナナカマド属植物を宿主とする 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状という特徴を欠く ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium cornutum ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナナカマド属植物を宿主とする 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状という特徴を欠く ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium miyabei 同じビャクシン属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりリンゴ属植物を宿主とする 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状という特徴を欠く ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium annulatum 中国に分布する 同じCotoneaster属植物を宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりさび胞子表面が独特の小粒状ではなく大型の環状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium clavariiforme 同じネズを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より冬胞子がずっと長い ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnosporangium asiaticum 同じネズを宿主とする ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナシ属植物を宿主とする 本種と異なり護膜細胞の内壁が小乳頭状 ITS2+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される