2021年12月24日 (仮訳)Inocybe属の新種、Inocybe heidelbergensis Bandini, D. et al., 2019. Inocybe heidelbergensis, eine neue Risspilz-Art der Untergattung Inocybe. Zeitschrift für Mykologie. Available at: https://www.researchgate.net/publication/335857012_Inocybe_heidelbergensis_eine_neue_Risspilz-Art_der_Untergattung_Inocybe_Zeitschrift_fur_Mykologie_852_195-213 [Accessed December 24, 2021] 【R3-09083】2021/12/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドイツ、ハイデルベルクにおいてヤナギ属の樹下に発生した菌を検討し、Inocybe heidelbergensisとして新種記載した。 本種はSplendentinae亜節に含まれ、湿った場所に生息し、子実層シスチジアがほとんど嚢状であることなどで特徴づけられた。 Splendentinae亜節の種の検索表を掲載した。 Germany, Baden-Württemberg, Rhein-Neckar-Kreis, Mauer, NSG Sandgrube Grafenrain (新種) Inocybe heidelbergensis Bandini & B. Oertel 語源…ハイデルベルク産の 【よく似た種との区別】 Inocybe alluvionis ドイツに分布する かなり湿った場所に生じる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がしばしば顕著な2色からなるように見える 本種と異なり傘表面の中央部に集中する類白色~銀灰色の被膜を豊富に有する 本種より傘表面がしばしば亀裂状である 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種より子実層シスチジアがほとんどの場合短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe splendens(コウタクトマヤタケ) ドイツに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり湿った場所に生息するという特徴を欠く 本種と異なり傘表面に成熟時顕著な亀裂が生じる 本種と異なり子実層シスチジアが(類)円筒形、(類)小嚢形、またはほぼ嚢状なのではなく(類)紡錘形 本種と異なり子実層シスチジアの基部がしばしば截断状または丸いのではなく顕著な有柄 本種より担子胞子の平均サイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe splendentoides ドイツに分布する ヤナギ属樹木と関係を持つ 湿った場所に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスにおける分布が知られている 本種と異なり川や池のほとりや沼地などの湿った地形に生じる 本種と異なり傘縁部が成熟時淡色に見える 本種と異なり傘縁部が成熟すると顕著に擦り切れる 本種と異なり襞が厚くない 本種と異なり子実層シスチジアが頂部にかけてしばしば僅かに頭状である 本種と異なりパラシスチジアがしばしば鎖状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe terrifera ドイツに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスにおける分布が知られている 本種と異なり湿った場所ではなくかなり乾燥した場所に生息する 本種と異なり子実体がしばしば変形する 本種と異なり傘がほとんどの場合帯黄褐色で赤色を帯びない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)小嚢形で僅かに狭窄する短い頸部を有する 本種と異なりシスチジアの壁が3% KOHに反応しないかほとんど反応しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe splendidissima 湿った場所に生息する 本種と異なり傘表面が顕著な亀裂状 本種と異なり柄が老成すると顕著な帯黄色 本種と異なり柄基部が塊茎状 本種より担子胞子の平均長が長い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり子実層シスチジアが主に(類)円筒形、(類)小嚢形、またはほとんど嚢状なのではなく主に(類)紡錘形 Inocybe serotina ヨーロッパに分布する 同じヤナギ属樹木と関係を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツではなくオランダ、ノルウェーなどに分布する 本種と異なり砂丘に生息する 本種と異なり傘がしばしば顕著な2色からなるように見える 本種より担子胞子のサイズがかなり大きい 本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)棍棒形で鈍頭 本種より子実層シスチジアが厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe phaeoleuca ドイツに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランス、ハンガリーにおける分布が知られている 本種と異なり湿った場所に生息するという特徴を欠く 本種と異なり子実体がしばしばかなり細長い 本種と異なり傘が淡褐色~暗褐色またはほとんど帯黒褐色 本種と異なり傘表面が平滑で中央部に帯灰色の被膜を有する 本種より担子胞子のサイズが明瞭に大きい 本種と異なりシスチジアが嚢状またはそれに近くない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される