2020年1月28日 (仮訳)統合的な分類学的手法によりノルウェー産のConiocarpon属地衣3種が確かめられた Frisch, A. et al., 2020. Integrative taxonomy confirms three species of Coniocarpon (Arthoniaceae) in Norway. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/48480/ [Accessed January 28, 2020] 【R3-06996】2020/1/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェー産Coniocarpon属地衣の形態学的検討、分子系統解析、および高性能薄層クロマトグラフィーによる地衣成分の解析を実施した。 3種を同定し、そのうち1種を新組み合わせC. cuspidansとしてArthonia属から移すとともに、品種から種へと昇格させた。 残りのC. cinnabarinumおよびC. fallaxについても記載文等を掲載し、3種の検索表を作成した。 (その他掲載種) Coniocarpon cinnabarinum DC. 【よく似た種との区別】 Coniocarpon cuspidans ノルウェーに分布する mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器がほとんどの場合不規則な円形~楕円形なのではなくリレラ状 本種と異なり粉霜が白色および橙赤色ではなく白色 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3–)4–5(–8)ではなく(2–)3(–4) 本種と異なり果殻がIdil+/I+青色ではなくIdil+/I+赤色 本種と異なりキノイド色素A2を含有する mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniocarpon fallax ノルウェーに分布する 粉霜の分布が類似している 粉霜が橙赤色および白色 果殻がIdil+/I+青色 含有するキノイド色素のパターンが類似している mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器がほとんどの場合不規則な円形~楕円形なのではなくリレラ状 本種と異なり白色の粉霜が目立たないか、時に欠くこともある 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3–)4–5(–8)ではなく(1–)3–4(–5) 本種と異なりキノイド色素A3を含有しないかごく微量含むのではなく含む mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Coniocarpon cuspidans (Nyl.) Moen, Frisch & Grube 旧名:Arthonia cinnabarina f. cuspidans Nyl. 【よく似た種との区別】 Coniocarpon cinnabarinum ノルウェーに分布する mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器がリレラ状ではなくほとんどの場合不規則な円形~楕円形 本種と異なり粉霜が白色ではなく白色および橙赤色 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2–)3(–4)ではなく(3–)4–5(–8) 本種と異なり果殻がIdil+/I+赤色ではなくIdil+/I+青色 本種と異なりキノイド色素A2を含有しない mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniocarpon fallax ノルウェーに分布する 形態的に類似している(過去に区別されていなかった) 子嚢胞子のサイズが類似している mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉霜が白色ではなく白色および橙赤色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(2–)3(–4)ではなく(1–)3–4(–5) 本種と異なり果殻がIdil+/I+赤色ではなくIdil+/I+青色 本種と異なりキノイド色素A2を含有しない mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Coniocarpon fallax (Acharius) Grube 【よく似た種との区別】 Coniocarpon cinnabarinum ノルウェーに分布する 粉霜の分布が類似している 粉霜が橙赤色および白色 果殻がIdil+/I+青色 含有するキノイド色素のパターンが類似している mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器がリレラ状ではなくほとんどの場合不規則な円形~楕円形 本種と異なり白色の粉霜が目立たないか、時に欠くこともあるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(1–)3–4(–5)ではなく(3–)4–5(–8) 本種と異なりキノイド色素A3を含むのではなく含有しないかごく微量含む mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coniocarpon cuspidans ノルウェーに分布する 形態的に類似している(過去に区別されていなかった) 子嚢胞子のサイズが類似している mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉霜が白色および橙赤色ではなく白色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(1–)3–4(–5)ではなく(2–)3(–4) 本種と異なり果殻がIdil+/I+青色ではなくIdil+/I+赤色 本種と異なりキノイド色素A2を含有する mtSSU+nrITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される