(仮訳)東南アジアおよびオーストラリアの沿岸林に産した新属新種、Kalbionora palaeotropica
Sodamuk, M. et al., 2017. Kalbionora palaeotropica, a new genus and species from coastal forests in Southeast Asia and Australia (Malmideaceae, Ascomycota). Mycokeys. Available at: http://mycokeys.pensoft.net/article_preview.php?id=12528 [Accessed May 15, 2017].
【R3-04024】2017/05/15投稿

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3行まとめ

タイ、ベトナム、およびオーストラリアの沿岸林で採集された樹上生地衣の一種を検討し、Kalbionora palaeotropicaとして新種記載した。
本種は子実下層が暗褐色、子嚢がCatillaria型、子嚢胞子が無色で1-3隔壁を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析で、本種はマルミデア科クレードに含まれることが強く支持された。
Thailand, Trat Province, Muang District, Nhong Sa Nho Subdistrict, the route to Nature Education Center Ban Pak Khlong Nam Chiew

(新種)

Kalbionora palaeotropica Sodamuk, Leavitt & Lumbsch
語源…(属名)Klaus Kalb氏に献名/(種小名)旧熱帯の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Malmidea spp.
子器の形態が類似していることがある
子嚢の形態が類似していることがある
地衣体にアミロイドの構造を欠く
地衣成分としてアトラノリンを含むことがある
本種と異なり地衣体がゴニオシストからなる
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-3ではなく0
本種と異なり子嚢胞子が厚壁
本種と異なり子嚢胞子にハロを有する
本種と異なり地衣成分としてデプシドン類を欠く
mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Eugeniella spp.
子嚢胞子の隔壁が類似している
本種と異なり子嚢がByssoloma
本種と異なり子実上層が通常不明瞭
本種と異なり果殻が繊維菌糸組織ではなく数珠状の菌糸からなる
Lecanora caesiorubella
熱帯域に分布する
肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある)
顕微鏡的形質が異なる
地衣成分が異なる
Dirina paradoxa
肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある)
顕微鏡的形質が異なる
地衣成分が異なる