(仮訳)パキスタンの針葉樹林に産した新種、Leucopaxillus pakistanicus
Khan, R., Ullah, S. & Khalid, AN. 2024. Leucopaxillus pakistanicus, a new species of (Tricholomataceae: Basidiomycota) from the coniferous forest of Pakistan. Phytotaxa 652 (2): 149–156. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.652.2.7 [Accessed June 25, 2024] 【R3-11824】2024/6/25投稿

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3行まとめ

パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州の針葉樹林に発生した菌を検討し、Leucopaxillus pakistanicusとして新種記載した。
本種は傘が煉瓦色または赤褐色、襞が厚くクリーム色で短く垂生し、柄が細長く、担子胞子に粘性があり厚壁、縁シスチジアが偽頭状であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でL. laterariusL. gentianeusなどに近縁であり、独自の系統を形成した。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Skyland coniferous fores

(新種)

Leucopaxillus pakistanicus R. Khan, S. Ullah & Khalid
語源…パキスタンの
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【よく似た種との区別】
Leucopaxillus gentianeus
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくスウェーデン、米国などに分布する
本種と傘の直径が異なる
本種と異なり傘が幼時帯赤褐色~帯橙褐色で老成するとしばしば退色して黄褐色になる
本種と異なり傘が不規則形
本種と異なり傘表面がキッドレザー状で縁部に沿って亀裂を生じる
本種と異なり襞が不等である
本種と異なり柄が短い
本種と異なり柄の直径が大きい
本種と異なり肉が厚い
本種と異なり襞実質がいくぶん並列型
本種と異なり傘表皮がKOHで帯黄色または褐色
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被である
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucopaxillus laterarius
傘が類白色~ベージュ色または淡黄褐色
襞が白色で成熟時汚い帯黄色または褐色
肉が厚い
肉が硬い
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくメキシコ、米国などに分布する
本種と異なり傘が成熟すると汚い帯黄色または退色して帯褐色になる
本種と異なり柄が短い
本種と異なり柄の幅が広い
本種と異なり柄表面が無毛または非常に細かく毛羽立つ
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucopaxillus eucalyptorum
担子胞子がアミロイド
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくオーストラリア、アルゼンチンなどに分布する
本種と異なり傘中央部が成熟時凹む
本種と異なり傘表面が内在性の繊維状で微かにビロード状
本種と異なり襞が成熟時肉桃色で傷つくと赤褐色になる
本種と異なり柄が淡赤褐色
本種と異なり柄が成熟時基部に向かって細まる
本種と異なり担子胞子表面が僅かに疣状でごく微かな点状
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮が錯綜する菌糸からなる平行菌糸被である
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される