2022年9月20日 (仮訳)Exophiala spiniferaクレードにおける分子多様性、新種記載、および抗真菌薬感受性 Vitale, RG. & De Hoog, GS. 2002. Molecular diversity, new species and antifungal susceptibilities in the Exophiala spinifera clade. Medical Mycology. Available at: https://academic.oup.com/mmy/article/40/6/545/950903 [Accessed September 20, 2022] 【R3-09892】2022/9/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Exophiala spiniferaクレードの菌類を再検討し、E. nishimuraeおよびE. attenuataの2新種を記載した。 前者はベネズエラの樹皮から分離され、後者はコロンビアの土壌から分離されたほかフランス、米国産標本とも同一であり、両種ともE. spiniferaと同様に37°Cで生育可能であった。 これらの新種を含めて抗真菌薬感受性試験を実施し、結果を比較検討した。 Venezuela (新種) Exophiala nishimurae Vitale & de Hoog 語源…採集者のK. Nishimura(西村和子氏?)に献名 【よく似た種との区別】 Exophiala bergeri 37°Cで生育可能 本種と異なり樹皮ではなくヒトなどから分離される Exophiala spinifera ベネズエラに分布する 樹皮に生息する 37°Cで生育可能 イトラコナゾール、ボリコナゾール、テルビナフィンに対する感受性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコ、ドイツ、セネガル、エジプト、米国、ブラジル、インド、アルゼンチン、オーストラリア、ウルグアイ、コロンビアにおける分布が知られている 本種と異なりヒト、ジュース、サボテン、ヤシの実、ネコ、巣、土壌などから分離される 本種と異なりmeso-エリトリトール、キシリトール、D-グルクロン酸、クエン酸を資化可能 本種と異なりD-ガラクツロン酸を資化不能 本種と異なり5%塩化ナトリウム添加培地で生育可能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colombia (新種) Exophiala attenuata Vitale & de Hoog 語源…先細りの(分生子形成細胞の形状から?) 【よく似た種との区別】 Exophiala spinifera コロンビア、米国に分布する ヒト、土壌から分離される 37°Cで生育可能 イトラコナゾール、ボリコナゾール、テルビナフィンに対する感受性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコ、ドイツ、セネガル、エジプト、ブラジル、インド、アルゼンチン、オーストラリア、ウルグアイ、ベネズエラにおける分布が知られている 本種と異なりジュース、サボテン、ヤシの実、ネコ、巣などから分離される 本種と異なり分生子柄にアネロ状に伸長する領域を有する 本種と異なりmyo-イノシトールを資化可能 本種と異なりD-ガラクツロン酸を資化不能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される