2014年8月23日 (仮訳)分子系統解析によりデバリオマイセス科に新属Hemisphaericasporaの存在が示された Hui, F. et al., 2014. Molecular Phylogenetic Analysis Reveals the New Genus Hemisphaericaspora of the Family Debaryomycetaceae. PloS one. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0103737.g003 [Accessed August 23, 2014]. 【R3-01032】2014/08/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国河南省の宝天曼および老界嶺自然保護区において、木材穿孔性甲虫のフラスから未記載酵母を分離した。 分子系統解析で本種はデバリオマイセス科クレードの内部でCandida insectamansと小規模なクレードを形成した。 本種を新属新種Hemisphaericaspora nanyangensisとして記載し、C. insectamansを同属に移す措置を行った。 中国河南省南陽市宝天曼自然保護区 (新種) Hemisphaericaspora nanyangensis Hui, Ren, Chen, Li, Zhang & Niu. 語源…(属名)半球形の胞子/(種小名)南陽産の 【よく似た種との区別】 Hemisphaericaspora insectamans SSU+D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(姉妹群を形成する) 本種と異なりグルコースの発酵能を有する 本種と異なりスクロース、ラフィノース、D-グルコン酸、DL-乳酸を資化不能 本種と異なり水溶性デンプン、コハク酸、クエン酸、エタノールを資化可能 本種と異なり1%酢酸含有培地で生育不能 本種と異なりビタミン要求性を持つ 本種と異なり42°Cで生育不能 SSU+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域の配列に12.6%の差異) Lodderomyces elongisporus SSU+D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が半球形~兜形ではなく楕円形~長楕円形 SSU+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Hemisphaericaspora insectamans (D. B. Scott, van der Walt & Klift) Hui, Ren, Chen, Li, Zhang & Niu 旧名:Candida insectamans D. B. Scott 【よく似た種との区別】 Hemisphaericaspora nanyangensis SSU+D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(姉妹群を形成する) 本種と異なりグルコースの発酵能を欠く 本種と異なりスクロース、ラフィノース、D-グルコン酸、DL-乳酸を資化可能 本種と異なり水溶性デンプン、コハク酸、クエン酸、エタノールを資化不能 本種と異なり1%酢酸含有培地で生育可能 本種と異なりビタミン要求性を欠く 本種と異なり42°Cで生育可能 SSU+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域の配列に12.6%の差異)