2023年9月9日 (仮訳)新熱帯の土壌から得られたAbsidia属2新種の形態および分子的根拠 Lima, DX. et al. 2020. Morphological and molecular evidence for two new species of Absidia from Neotropic soil. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.446.1.8 [Accessed September 9, 2023] 【R3-10955】2023/9/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、ペルナンブーコ州の土壌から分離された2種の菌を検討し、Absidia cornutaおよびA. pernambucoensisとして新種記載した。 両種は形態的に非常に類似していたが、コルメラの突起が前者は最大3で後者は2、胞子嚢胞子が前者は円筒形だが後者は僅かに楔形になることもあることなどで特徴づけられた。 新熱帯産の円筒形の胞子嚢胞子を有する本属菌の検索表を掲載した。 Brazil, Pernambuco, Garanhuns (新種) Absidia cornuta D.X. Lima, C.A. de Souza, H.B. Lee & A.L. Santiago 語源…角の(コルメラの突起から) 【よく似た種との区別】 Absidia caatinguensis 胞子嚢柄が通常2-6つ輪生する 胞子嚢胞子のサイズが多様である 胞子嚢胞子が円筒形 ヘテロタリックである ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコルメラに最大3つの突起を有するという特徴を欠く 本種より胞子嚢胞子の最大長が長い 本種と異なり25°C MA培地で褐色~暗褐色色素を産生する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia pernambucoensis ブラジルに分布する 土壌菌である コルメラに主に2つの突起を有する 胞子嚢胞子が円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコルメラに稀に3つの突起を有するという特徴を欠く 本種と胞子嚢胞子のサイズが異なる 本種と異なり胞子嚢胞子が円筒形ではなく円筒形または僅かに楔形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, Pernambuco, Tamandaré (新種) Absidia pernambucoensis D.X. Lima, C.M. Souza-Motta & A.L. Santiago 語源…ペルナンブーコ産の 【よく似た種との区別】 Absidia cornuta ブラジルに分布する 土壌菌である コルメラに主に2つの突起を有する 胞子嚢胞子が円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコルメラに稀に3つの突起を有する 本種と胞子嚢胞子のサイズが異なる 本種と異なり胞子嚢胞子が円筒形または僅かに楔形ではなく円筒形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia heterospora 胞子嚢胞子が円筒形 本種と異なり胞子嚢胞子が円筒形または僅かに楔形ではなく球形