(仮訳)パキスタン産の新種Narcissea lahorensis
Usman, M., Izhar, A., & Khalid, AN. 2022. Narcissea lahorensis sp. nov. (Psathyrellaceae, Agaricales) from Pakistan. Mycological Observations. Available at: https://www.mycolobs-journal.org/Volumi/MycolObs03p47-55.pdf [Accessed June 27, 2024] 【R3-11831】2024/6/27投稿

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3行まとめ

パキスタン、ラホールで採集された菌を検討し、Narcissea lahorensisとして新種記載した。
本種はマンゴーの樹下の湿った土壌に発生し、子実体が小型で羊毛状の被膜を伴い、柄が短く基部が膨大し、担子器が幅広く2型があり、担子胞子が帯赤褐色~帯褐黒色、縁シスチジアが多型であることなどで特徴づけられた。
本種の系統的位置はITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析でも確かめられ、Narcissea属における3番目の種となった。
Pakistan, Punjab, Lahore, Allama Iqbal Hall, Boys Hostel no 3

(新種)

Narcissea lahorensis Usman & Khalid
語源…ラホール産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Narcissea patouillardii(クズヒトヨタケ)
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地上生ではなく野菜の残渣などに生じる
本種と異なり傘中央部が鈍い帯黄橙色でない
本種より柄が長い
本種と異なり柄が帯灰白色でない
本種と異なり柄基部が膨大するという特徴を欠く
本種と異なり担子器が2型でない
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが類球形~楕円形
本種より側シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアが部分的に小嚢形ではなく類球形~楕円形
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Narcissea cordispora(グンバイクズヒトヨタケ)
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地上生ではなく糞生である
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄が長い
本種より担子器の幅が狭い
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される