2021年1月29日 (仮訳)北半球産の新規および興味深い地衣生ボタンタケ目菌類 Zhurbenko, MP. 2009. New and interesting lichenicolous hypocrealean fungi from the Northern Hemisphere. Sydowia. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/Sydowia_61_0177-0188.pdf [Accessed January 28, 2021] 【R3-08095】2021/1/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ グリーンランドにおいてPsoroma属地衣に生じたParanectria alstrupiiと、スヴァールバルにおいてLecidea属地衣に生じたPronectria lecideicolaをそれぞれ新種記載した。 Neobarya peltigeraeを北米新産種、Pronectria wallcerorumおよびXenonectriella lutescensをロシアとアジアにおける新産種としてそれぞれ報告した。 後者の新宿主としてPeltigera属地衣を報告し、Peltigera地衣を宿主とするボタンタケ目菌類の検索表を掲載した。 Greenland, SW of Narssaq, Tugtugtooq Is., Sildefjord, 3 km SW of Blue Moon Lake (新種) Paranectria alstrupii Zhurb. 語源…地衣生菌の研究者、Vagn Alstrup氏に献名 【よく似た種との区別】 Paranectria superba 子嚢殻表面が綿毛状 子嚢が4胞子性 子嚢胞子が石垣状 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Svalbard, North-East Land, Murchison fjord, NW coast ofNord Bay (新種) Pronectria lecideicola Zhurb. 語源…ゴイシゴケ属に生息する 【よく似た種との区別】 Pronectria walkerorum 地衣生菌である 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくニクイボゴケ属またはそれと類似の不稔地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子がやや短い 本種より子嚢胞子のQ値が小さい Pronectria verrucariae 地衣生菌である 本種と異なりゴイシゴケ属ではなくアナイボゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり子嚢が2-4胞子性 本種と異なり子嚢胞子が時に淡色 本種と異なり子嚢胞子の一端がしばしば尖る (北米、米国新産種) Neobarya peltigerae Lowen, Boqueras & Gomez-Bolea (ロシア、アジア新産種) Pronectria walkerorum Zhurb. 【よく似た種との区別】 Pronectria lecideicola 地衣生菌である 本種と異なりニクイボゴケ属またはそれと類似の不稔地衣ではなくゴイシゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子がやや長い 本種より子嚢胞子のQ値が大きい (ロシア、アジア新産種) Xenonectriella lutescens (Arnold ex Rehm) Weese 【よく似た種との区別】 Xenonectriella ornamentata ヨーロッパに分布する 同じツメゴケ属地衣を宿主とする 子嚢果がK陽性 子嚢胞子が楕円形 本種と異なり子嚢果がK+紫色ではなくK+赤色 本種と異なり子嚢が(1-)2(-4)胞子性ではなく4(-8)胞子性 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほとんどの場合1でのちに通常融合して複数の横隔壁を生じるかまたは時に類石垣状になるのではなく1