2014年10月3日 (仮訳)オーストラリア産Cratiria属地衣の新種および新記録 Elix, JA., 2014. New species and new records of the lichen genus Cratiria (Physciaceae, Ascomycota) in Australia. Telopea. Available at: http://ojs-prod.library.usyd.edu.au/index.php/TEL/article/view/7894 [Accessed October 2, 2014]. 【R3-01153】2014/10/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアからCratiria burleighensisなど3種の地衣類を新種記載した。 また、C. amphoreaをクイーンズランド州およびニューサウスウェールズ州から初めて報告した。 新組み合わせC. subtropicaを提唱し、本種を含む3種をクイーンズランド州新産種として報告した。 Australia, Queensland, Moreton, Burleigh Heads National Park (新種) Cratiria burleighensis Elix 語源…バーレイ産の 【よく似た種との区別】 Cratiria vioxanthina 岩上生地衣である 地衣体の形態が非常に類似している 地衣体がK+赤色 子器の形態が非常に類似している 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり子器が埋生するのではなく無柄~広く側生する 本種と異なり果殻が淡色ではなく黒色 本種と異なり髄層がI+青紫色~紫色ではなく非アミロイド 本種と異なり地衣成分としてビオキサンチンおよびデメチルビオキサンチンを含む Australia, Northern Territory, Arnhem Land (新種) Cratiria streimannii Elix 語源…著者の友人、同僚であり採集者のHeinar Streimann(故人)に献名 【よく似た種との区別】 Cratiria vioxanthina 岩上生地衣である 地衣体の形態が非常に類似している 子器の形態が非常に類似している 地衣成分としてアトラノリン、ノルスチクチン酸を含む 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が埋生するのではなく無柄~広く側生する 本種と異なり地衣体がK+黄色ではなくK+赤色 本種より子嚢胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸およびクリプトスチクチン酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてビオキサンチンを含む Australia, Queensland, Darling Downs, Bunya Mountains State Forest, Nanango Road (新種) Cratiria verdonii Elix 語源…著者の友人、同僚であり採集者のDouglas Verdon(故人)に献名 【よく似た種との区別】 Cratiria amphorea オーストラリアに分布する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣体がK+淡黄色ではなくK+赤色 本種と異なり子実下層がK+赤色 本種と異なり針状結晶を形成する 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンのみを含むのではない 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸とコンノルスチクチン酸を含む Cratiria subtropica オーストラリアに分布する 樹皮/材に生息する 子嚢胞子に1隔壁を有する 地衣体がUV- 本種と異なり髄層がKC陰性ではなくKC+ばら色 本種と異なり地衣成分として”hafellic acid”を含む (新組み合わせ、クイーンズランド州新産種) Cratiria subtropica (Elix) Elix 旧名:Buellia subtropica (Elix) Elix(基礎異名はHafellia subtropica Elix) 【よく似た種との区別】 Cratiria verdonii オーストラリアに分布する 樹皮/材に生息する 子嚢胞子に1隔壁を有する 地衣体がUV陰性 本種と異なり髄層がKC+ばら色ではなくKC陰性 本種と異なり地衣成分として”hafellic acid”を含まない Cratiria amphorea オーストラリアに分布する 樹皮/材に生息する 子嚢胞子に1隔壁を有する 地衣体がK+赤色 地衣体がC陰性 子実層に油滴が散在する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分として”hafellic acid”を含まない (オーストラリア新産種) Cratiria amphorea (Eckfeldt) Marbach 【よく似た種との区別】 Cratiria subtropica オーストラリアに分布する 樹皮/材に生息する 子嚢胞子に1隔壁を有する 地衣体がK+赤色 地衣体がC陰性 子実層に油滴が散在する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分として”hafellic acid”を含む (ニューサウスウェールズ州新産種) Cratiria lauri-cassiae (Fée) Marbach ※論文中ではC. lauricassiaeと表記されている。 (ニューサウスウェールズ州新産種) Cratiria obscurior (Stirt.) Marbach & Kalb