2023年11月29日 (仮訳)タイの淡水域および陸域環境におけるEndophragmiella属の新種および新記録 Chuaseeharonnachai, C. et al. 2022. New species and records of Endophragmiella from freshwater and terrestrial habitats in Thailand. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2023/00000137/00000004/art00031 [Accessed November 29, 2023] 【R3-11198】2023/11/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイの淡水域および陸域から計7種のEndophragmiella属菌を採集し、そのうち5種を新種記載した。 残りの2種をタイ新産種として報告した。 各新種について類似種を含む検索表や形質比較表などを掲載した。 Thailand, Chiang Mai Province, Mueang Chiang Mai District, a waterfall in Chiang Mai Zoo (新種) Endophragmiella acutispora Chuaseehar., Somrith. & Boonyuen 語源…尖った胞子の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Endophragmiella acuta 分生子が紡錘形~倒棍棒形 シンアナモルフがSelenosporella属類似である シンアナモルフが分生子頂部細胞から生じる 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子頂部の細胞が他の細胞より淡色である 本種と異なり分生子の隔壁数が3 Endophragmiella selenosporellaria 分生子が紡錘形~倒棍棒形 シンアナモルフがSelenosporella属類似である シンアナモルフが分生子頂部細胞から生じる 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子頂部の細胞が他の細胞より淡色である 本種と異なり分生子の隔壁数が0-3 Endophragmiella liquidambaris 分生子の形態が類似している 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子頂部に粘液質の付属物を有する 本種と異なり分生子の隔壁数が3 本種と異なりSelenosporella属類似シンアナモルフを欠く Thailand, Nan Province, Bo Kluea District, a stream near Huai Mafaen Nature Trail (新種) Endophragmiella filiformis Chuaseehar., Somrith. & Boonyuen 語源…糸状の 【よく似た種との区別】 Endophragmiella sporoprolifera タイに分布する 分生子の色が類似している 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子がY字形である 本種より分生子の隔壁数が多い 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella fusiformis 分生子が多色である 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella nanlingensis 分生子が多色である 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella pulchra 分生子が多色である 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella rostrata アジアに分布する 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が多色ではなく同色で淡褐色~褐色 本種より分生子の付属糸が短い 本種と異なり分生子の隔壁数が2-3である 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella unisetulata 分生子が多色である 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なりシンアナモルフを欠く Endophragmiella variabilis 分生子の色が類似している 分生子が嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子がY字形である Thailand, Mukdahan Province, Mueang Mukdahan District, a small Stream in Wat Pa Tham Ta Da (新種) Endophragmiella obpyriformis Chuaseehar., Somrith. & Boonyuen 語源…倒洋梨形の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Endophragmiella bisbyi 分生子の細胞が多色である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が主に3である 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子上部の2細胞が褐色~暗褐色という特徴を欠く Endophragmiella boothii 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が主に3である 本種と異なり分生子上部の2細胞が褐色~暗褐色なのではなく同色である 本種と異なり分生子の頂部細胞が最大で他の細胞が基部にかけて細まる 本種と異なり分生子が厚壁である Endophragmiella clausenae 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が主に3である 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子上部の2細胞が褐色~暗褐色なのではなく同色である Endophragmiella pentaphylacis 分生子の細胞が多色である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が主に3である 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子上部の2細胞が褐色~暗褐色という特徴を欠く 本種と異なり分生子が広楕円形~倒洋梨形である Endophragmiella suttonii 分生子の細胞が多色である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が主に3である 本種より分生子が顕著に短い 本種と異なり分生子上部の2細胞が褐色~暗褐色という特徴を欠く Thailand, Samut Prakan Province, Phra Pradaeng District, Si Nakhon Khuean Khan Park and Botanical Garden (新種) Endophragmiella sporoprolifera Chuaseehar., Somrith. & Boonyuen 語源…胞子が伸長する(分生子が発芽して分生子柄が貫生伸長することから) 【よく似た種との区別】 Endophragmiella variabilis 分生子の色が類似している 分生子が倒棍棒形およびY字形である 本種より分生子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が5-6ではなく2-4である 本種と異なりSelenosporella属類似のシンアナモルフを有する Endophragmiella filiformis タイに分布する 分生子の色が類似している 分生子が倒棍棒形嘴状 分生子頂部に長い糸状の付属糸を有する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子がY字形でない 本種より分生子の隔壁数が少ない 本種と異なりシンアナモルフを有する Endophragmiella rostrata 分生子が倒棍棒形 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子の隔壁数が少ない Endophragmiella fusiformis 分生子の中央の細胞が褐色で末端の細胞が淡褐色 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子がY字形でない 本種と分生子の隔壁数が異なる Endophragmiella nanlingensis 分生子の中央の細胞が褐色で末端の細胞が淡褐色 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子がY字形でない 本種と分生子の隔壁数が異なる Endophragmiella pulchra 分生子の中央の細胞が褐色で末端の細胞が淡褐色 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子がY字形でない 本種と分生子の隔壁数が異なる Endophragmiella unisetulata 分生子の中央の細胞が褐色で末端の細胞が淡褐色 本種と分生子のサイズが異なる 本種と異なり分生子がY字形でない 本種と分生子の隔壁数が異なる Teratosperma spp. 分生子が分枝する 本種と異なり分生子に基部の上の細胞から生じる分枝を有してY字形になるのではなく基部細胞から生じる側枝を有する 本種と異なり二次分生子柄を時に有するという特徴を欠く Thailand, Nakhon Nayok Province, a Waterfall in Pak Phli District (新種) Endophragmiella tunicata Chuaseehar., Somrith. & Boonyuen 語源…外套の(分生子が淡褐色の被膜に包まれることから) 【よく似た種との区別】 Endophragmiella bicolorata 材生息菌である 分生子が多色である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなくスペインなどに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種より分生子のサイズが大きい 本種と分生子の色が異なる Endophragmiella bohaniensis アジアに分布する 材生息菌である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が多色ではなく同色である Endophragmiella chinensis アジアに分布する 材生息菌である 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種と異なり分生子が多色ではなく褐色で同色である Endophragmiella collapsa 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子が多色である 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなくカナダなどに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種と異なり分生子上部の細胞が淡褐色~暗褐色、下部の細胞が淡色である 本種と異なり分生子が時に崩壊する Endophragmiella constricta 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりSclerotinia属菌の菌核から記録されている 本種と異なり分生子の上部細胞が褐色、下部細胞が淡色である 本種と異なり分生子中位の隔壁部分が狭窄する Endophragmiella fallacia 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種より分生子のサイズが大きい 本種と分生子の色が異なる Endophragmiella oblonga アジアに分布する 分生子の中位の細胞が褐色で末端の細胞が淡色 分生子の形状が類似している 分生子の隔壁数が2 本種と異なりタイではなく日本などに分布する 本種と異なり淡水生ではなく陸生である 本種と異なりマダケ属の腐朽稈などに生じる 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子に被膜を有するのではなく欠く (東南アジア、タイ新産種) Endophragmiella multiramosa Chen (東南アジア、タイ新産種) Endophragmiella resinae P.M. Kirk