2021年1月2日 (仮訳)ボリビア産地衣類の新種および新産種 Guzow-Krzemińska, B. et al., 2019. New species and records of lichens from Bolivia. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.397.4.1 [Accessed January 2, 2021] 【R3-08015】2021/1/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ボリビアからFuscidea multisporaおよびMalmidea attenboroughiiの2新種を記載した。 また、Lepra subventosa var. hypothamnolicaに対して新学名L. pseudosubventosaを提唱した。 L. pseudosubventosaおよびPertusaria muricataを南半球、20分類群をボリビア新産種としてそれぞれ報告した。 Bolivia, Dept. Cochabamba, Prov. Carrasco, Parque Nacional Carrasco, Meruvia close to Monte Punku (新種) Fuscidea multispora Flakus, Kukwa & Rodr. Flakus 語源…多胞子の 【よく似た種との区別】 Fuscidea lightfootii 南米に分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり葉上生ではなく樹皮生である 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を有する 本種と異なり地衣成分として石花酸を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscidea fulva 南米に分布する 葉上生である 本種と異なりボリビアではなくブラジルに分布する 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Maronea afroalpina 子器がレキデア型 子嚢が多胞子性 本種と異なり葉上生ではなく岩上生である 本種と異なり子器に粉霜を伴う 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく約100胞子性 Fuscidea arboricola ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり葉上生ではなく樹皮生である 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を有する 本種と異なり地衣成分として石花酸を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscidea tropica 南米に分布する 地衣成分として石花酸を含む 本種と異なりボリビアではなくブラジル、グアテマラ、ベネズエラなどに分布する 本種と異なり葉上生ではなく樹皮生である 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体が疣状ではなく亀裂状~小区画状の疣状 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子が長い Fuscidea cyathoides 南米に分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり葉上生ではなく岩上生で稀に樹皮生である 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり子嚢胞子が豆形 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fuscidea impolita 南米に分布する 本種と異なりボリビアではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり葉上生ではなく岩上生である 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を有する Fuscidea kochiana 南米に分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり葉上生ではなく岩上生である 本種と異なり子器が地衣体に埋生する 本種と異なり子器が凹形である 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bolivia, Dept. La Paz, Prov. Abel Iturralde, SE of Tumupasa, Jardin Botánico UMSA (新種) Malmidea attenboroughii Kukwa & B. Guzow-Krzem. 語源…イギリスのブロードキャスターおよびナチュラリスト、David F. Attenborough氏に献名 【よく似た種との区別】 Malmidea cineracea 地衣体の形状が類似している 本種と異なり地衣体縁部が全縁平滑 本種と異なり地衣体内部に密な帯黄褐色の小粒を含む 本種と異なり髄層に黄色色素を含む Malmidea bakeri mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくタイなどに分布する 本種と地衣体の形状が異なる 本種と異なり子器盤が暗褐色 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Malmidea chrysostigma mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と地衣体の形状が異なる 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり髄層が黄金橙色 本種と異なり髄層がK+血赤色~赤紫色 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Malmidea variabilis mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりボリビアではなくタイに分布する 本種と地衣体の形状が異なる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Malmidea granifera(ツブイボゴケ) 子器の形態が類似している 本種と異なり地衣体が密な疣状 本種と異なり子器盤が暗褐色~帯黒色 Malmidea leucogranifera 子器の形態が類似している 本種と異なり地衣体が密な疣状 本種と異なり子器が橙褐色 本種と異なり子実下層が橙褐色 Malmidea piperis 子器の形態が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり果殻の構造がpiperis型 mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (ボリビア新産種) Caloplaca erythrantha (Tuck.) Zahlbr. (ボリビア新産種) Chapsa thallotrema Lücking & N. Salazar 【よく似た種との区別】 Chapsa sublilacina 形態的に非常に類似している(同種の可能性がある) 地衣成分が非常に類似している nrLSUの塩基配列が非常に類似している 本種と異なり粉芽を欠く (ボリビア新産種) Haematomma persoonii (Fée) A. Massal. (ボリビア新産種) Heterocyphelium triseptatum Aptroot & M. Cáceres (ボリビア新産種) Hypocenomyce scalaris (Ach. ex Lilj.) M. Choisy コナウロコゴケ (ボリビア新産種) Lepra amaroides (H. Magn.) I. Schmitt, B.P. Hodk. & Lumbsch 【よく似た種との区別】 Lepra subventosa 形態的に非常に類似している 地衣成分としてリケキサントン、タムノール酸を含む 本種と異なり地衣成分としてピクロリケン酸を含む 本種とITSハプロタイプネットワークで区別される Lepra pseudosubventosa ボリビアに分布する 形態的に非常に類似している 地衣成分としてリケキサントン、ヒポタムノール酸を含む 本種と異なり地衣成分としてピクロリケン酸を含む 本種とITSハプロタイプネットワークで区別される (ボリビア新産種) Lepra erythrella (Müll. Arg.) I. Schmitt, B.G. Hodk. & Lumbsch (新学名、新階級、南米、ボリビア新産種) Lepra pseudosubventosa Kukwa & Guzow-Krzemińska 旧名:Pertusaria subventosa var. hypothamnolica A.W. Archer & Elix 語源…偽のLepra subventosa 【よく似た種との区別】 Lepra amaroides ボリビアに分布する 形態的に非常に類似している 地衣成分としてリケキサントン、ヒポタムノール酸を含む 本種と異なり地衣成分として”picrolichenic acid”を含まない 本種とITSハプロタイプネットワークで区別される Lepra subventosa 形態的に非常に類似している 地衣成分としてリケキサントン、ピクロリケン酸を含む 本種とITSハプロタイプネットワークで区別される (ボリビア新産種) Lepra variolosa (Müll. Arg.) I. Schmitt, A.W. Archer & Lumbsch (その他掲載種) Lepraria stephaniana Elix, Flakus & Kukwa (ボリビア新産種) Leucodecton glaucescens (Nyl.) Frisch (ボリビア新産種) Megalospora sulphurata var. nigricans (Müll. Arg.) Riddle (ボリビア新産種) Micarea hedlundii Coppins (ボリビア新産種) Myriotrema glauculum (Nyl.) Hale (ボリビア新産種) Ocellularia erodens (R.C. Harris) Kraichak, Lücking & Lumbsch (ボリビア新産種) Ocellularia microsorediata Rivas Plata & Lücking (南米、ボリビア新産種) Pertusaria muricata J.C. David (ボリビア新産種) Pertusaria patagonica Müll. Arg. (ボリビア新産種) Pertusaria tesselaria Müll. Arg. (ボリビア新産種) Ramboldia heterocarpa (Fée) Kalb, Lumbsch & Elix (ボリビア新産種) Sprucidea penicillata (Aptroot, M. Cáceres, Lücking & Sparrius) M. Cáceres, Aptroot & Lücking (ボリビア新産種) Thrombium epigaeum (Pers.) Wallr. (ボリビア新産種) Varicellaria velata (Turner) I. Schmitt & Lumbsch コトリハダゴケ