2018年3月17日 (仮訳)オーストラリア産ムカデゴケ科痂状地衣の新種および新産種 Elix, JA. & Kantvilas, G. 2015. New taxa and new records of crustose lichens in the family Physciaceae (Ascomycota) in Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.researchgate.net/publication/277014039_New_taxa_and_new_records_of_crustose_lichens_in_the_family_Physciaceae_Ascomycota_in_Australia [Accessed March 17, 2018]. 【R3-04945】2018/3/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアからEndohyalina arachniformis、Gassicurtia gallowayi、およびGassicurtia victorianaの3新種を記載した。 また、オーストラリア新産種としてGassicurtia coccinea、G. pseudosubpulcella、およびG. vacciniiを報告した。 Diplotomma venustumおよびRinodinella fertilisをそれぞれニューサウスウェールズ州・ビクトリア州、西オーストラリア州・タスマニア州・ノーフォーク島における新産種として報告した。 Australia, Tasmania, track to Clear Hill (新種) Endohyalina arachniformis Elix & Kantvilas 語源…クモ形の(初生菌糸のパターンから) 【よく似た種との区別】 Endohyalina interjecta 子嚢胞子の形態が一見類似している 本種と地衣体の発達様式が異なる 本種と異なり地衣体が痂状~小区画-類小鱗片状ではなく類小鱗片状 本種と異なり地衣体が薄いのではなく厚い 本種と異なり顕著な初生菌糸を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子にトーラスを有する 本種と異なり果殻が良好に発達するのではなくごく薄い Australiaena streimannii 本種と異なり子嚢がレカノラ型 本種と異なり粉子が糸状 本種と異なり地衣成分としてロバール酸、4_5-ジクロロリケキサントン、ジロホール酸、またはペルラトル酸を含む Australia, Tasmania, Tasman National Park, track to Mt Fortescue (新種) Gassicurtia gallowayi Elix & Kantvilas 語源…故David J. Galloway氏に献名 【よく似た種との区別】 Gassicurtia vaccinii オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣体が帯緑黄色~黄褐色 地衣体が小粒状~小疣状 子嚢胞子が比較的大型 地衣成分としてチオファン酸およびアルトテリンを含む 本種と異なりフィリピン、中米、南米、レユニオンなどにおける分布が知られている 本種と異なり子実上層がK陰性ではなくK+赤褐色 本種より子嚢胞子の幅がやや狭い 本種と異なり髄層が部分的に着色するのではなく色素を欠く 本種と異なり地衣成分として3-O-メチルチオファン酸を含む Tasmidella variabilis 生息環境が同一 地衣体が帯黄色 地衣体がC+橙色 子器がレキデア型 子器が黒色 本種と異なり子器に青緑色の色素を含む 本種と異なり子嚢胞子が無色 本種と異なり子嚢胞子に隔壁を欠く Australia, Victoria, Drummer Rainforest Walk, 10 km E of Cann River township (新種) Gassicurtia victoriana Elix & Kantvilas 語源…ビクトリア(州)の 【よく似た種との区別】 Gassicurtia catasema オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣成分としてバルバチン酸およびオブツサート酸を含む 本種と異なり中米および南米における分布が知られている 本種と異なり子実上層が濃赤色ではなくオリーブ色~オリーブ褐色 本種と異なり子実上層がK+深紅色ではなくK陰性 本種と異なり子実上層に赤色色素を含む 本種と異なり子実下層がK陰性でない 本種より子嚢胞子がやや短い 本種と異なり果殻が黒色 本種と異なり果殻がK陰性ではなくK+黄橙色 本種と異なり地衣成分として”chiodectonic acid”を含む (オーストラリア新産種) Gassicurtia coccinea Fée (オーストラリア新産種) Gassicurtia pseudosubpulcella Marbach (オーストラリア新産種) Gassicurtia vaccinii (Vain.) Marbach, Elix & Kalb 【よく似た種との区別】 Gassicurtia gallowayi オーストラリアに分布する 樹上生地衣である 地衣体が帯緑黄色~黄褐色 地衣体が小粒状~小疣状 子嚢胞子が比較的大型 地衣成分としてチオファン酸およびアルトテリンを含む 本種と異なりフィリピン、中米、南米、レユニオンなどにおける分布が知られていない 本種と異なり子実上層がK+赤褐色ではなくK陰性 本種より子嚢胞子の幅がやや広い 本種と異なり髄層が色素を欠くのではなく部分的に着色する 本種と異なり地衣成分として3-O-メチルチオファン酸を欠く (ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州新産種) Diplotomma venustum (Körb.) Körb. (西オーストラリア州、タスマニア州、ノーフォーク島新産種) Rinodinella fertilis (Körb.) Elix