2023年6月4日 (仮訳)スペインおよびマカロネシア産地衣生Micarea属菌について、および2新種の記載 Van Den Boom, P., Etayo, J. & López de Silanes, Ma. 2023. Notes on lichenicolous Micarea species in Spain and Macaronesia, with the descriptions of two new species. Nova Acta Científica Compostelana. Available at: https://revistas.usc.gal/index.php/nacc/article/view/8595 [Accessed June 4, 2023] 【R3-10663】2023/6/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Micarea amplissimaとM. parasiticaの2新種を記載した。 前者はスペインとフランスにおいてブナ科樹皮上のRicasolia amplissima、後者はアゾレス諸島においてウメノキゴケ属またはゴンゲンゴケ属地衣の腐朽部位にそれぞれ発生していた。 また、世界で2番目の報告となるM. kemmleriなど4種についても分類や生態に関する記述を掲載した。 Spain, Galicia, Lugo, Courel, Devesa da Rogueira, abedular, hayedo, robledal (新種) Micarea amplissima van den Boom & Etayo 語源…Ricasolia amplissimaの 【よく似た種との区別】 Micarea fallax 本種と異なり子器が帯灰色ではなく帯褐色 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器に結晶を有する Portugal, Azores, Terceira, NW of Angra do Heroismo, Reserva Florestal Viveira da Falca, picnic area (新種) Micarea parasitica van den Boom & Etayo 語源…寄生の 【よく似た種との区別】 Micarea peliocarpa ポルトガルに分布する 地衣生のことがある 本種と異なりフランス、スペインにおける分布が知られている 本種と異なり地衣体が視認されないのではなく明瞭な小粒状~疣状 本種と異なり子器が白色でない 本種と異なり子器に色素を含まないのではなく帯緑色色素を含む 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Micarea pallida 本種と異なり地衣生、時に樹皮生なのではなく樹皮生である 本種と異なり地衣体が視認されないのではなく明瞭な小区画状 本種と異なり初生菌糸体を欠くのではなく有する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない (スペイン新産種) Micarea kemmleri Brackel (その他掲載種) Micarea peliocarpa (Anzi) Coppins & R. Sant. 【よく似た種との区別】 Micarea parasitica ポルトガルに分布する 地衣生のことがある 本種と異なりフランス、スペインにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が明瞭な小粒状~疣状ではなく視認されない 本種と異なり子器が白色である 本種と異なり子器に帯緑色色素を含むのではなく色素を含まない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Micarea synotheoides (Nyl.) Coppins (ヨーロッパ本土新産種) Micarea usneae van den Boom & Ertz