2022年6月5日 (仮訳)日本産Inocybe属 (3) Kobayashi, T. 2005. Notes on the genus Inocybe of Japan: III. Mycoscience. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10267-005-0232-1 [Accessed June 5, 2022] 【R3-09572】2022/6/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本から新種Inocybe magnicarpaおよび新変種I. malenconii var. cylindrataとI. brunneorufa var. angustaを記載した。 I. magnicarpaは千葉・東京・長野の森林に産し、Marginatae節の典型的形質を有していた。 また、I. reisneriおよびI. fuscidulaを日本新産種、I. pseudodestrictaを千葉県新産種としてそれぞれ報告した。 千葉県千葉市若葉区多部田町千葉市平和公園 (新変種) Inocybe malenconii var. cylindrata Takah. Kobayashi ヘイワトマヤタケ 語源…円筒形の(縁シスチジアの形状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe malenconii 本変種と異なり縁シスチジアが円筒形ではなく広楕円形 Inocybe heimii 担子胞子の形質が類似している 本変種より子実体のサイズが大きい 本変種と異なり柄下部表面が茂み状の繊維状 千葉県千葉市若葉区泉自然公園 (新種) Inocybe magnicarpa Takah. Kobayashi オオコブミノトマヤタケ 語源…巨大な子実体の 【よく似た種との区別】 Inocybe trivialis 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子が不規則形である Inocybe fibrosa 子実体が大型 担子胞子が結節状 本種と異なり担子胞子表面が粗面 Inocybe fastuosa(オオアセタケ) 本種と異なり柄基部が類塊茎状 本種と異なり柄がKOHで淡黄色に呈色する 本種より担子胞子の結節のサイズが大きい 本種と異なり柄シスチジアが柄基部に分布しない Inocybe praetervisa(ニセアセタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が黄色 本種と異なり傘表面が小亀裂状 本種と異なり柄が白色 本種と異なり柄基部が典型的には縁取りのある塊茎状 本種より担子胞子のサイズが大きい 千葉県成田市房総風土記の丘 (新変種) Inocybe brunneorufa var. angusta Takah. Kobayashi エナガトマヤタケ 語源…狭い(子実体のサイズから) 【よく似た種との区別】 Inocybe brunneorufa 本変種より側シスチジアの幅が広い 本変種より側シスチジア頸部が長い 本変種より側シスチジアが厚壁 (日本新産種) Inocybe reisneri Velenovský 【よく似た種との区別】 Inocybe quietiodor 担子胞子が楕円形 縁シスチジアが広棍棒形 本種と異なり柄が紫色を帯びない (日本新産種) Inocybe fuscidula Velenovský セイヨウトマヤタケ (千葉県新産種) Inocybe pseudodestricta Stangl & J. Veselský カガヤキトマヤタケ