2019年3月17日 (仮訳)新規プライマーはCercospora属の種の境界を改善する Bakhshi, M. et al., 2018. Novel primers improve species delimitation in Cercospora. IMA fungus. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6317581/ [Accessed March 17, 2019]. 【R3-06042】2019/3/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 8遺伝子の配列データを用いてCercospora属菌における種の境界を検討した。 本属菌のDNAバーコード遺伝子候補を検討し、属全体に有効な単一の遺伝子はなかったものの、最も優れたものがgapdhであることを示した。 複数の複合種における新規クレードを明らかにし、C. uwebraunianaおよびC. gamsianaの2新種を記載した。 Iran, Ardabil Province, Moghan (新種) Cercospora uwebrauniana M. Bakhshi & Crous 語源…Uwe Braun氏に献名 【よく似た種との区別】 Cercospora taurica 同じキダチルリソウ属植物を宿主とする 本種より分生子柄の幅がかなり広い 本種より分生子がやや長い 本種より分生子の幅がやや狭い 本種と異なり分生子が円筒形で基部が截断状または類截断状ではなく倒棍棒状円筒形で基部が倒円錐状截断形 Cercospora apii イランに分布する 同じキダチルリソウ属植物を宿主とする ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりルーマニア、ニュージーランド、米国などにおける分布が知られている 本種と異なりオランダミツバ属、イケマ属、Molucella属植物などを宿主とする 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子頂部が鈍頭~丸いのではなく針状、類尖形または類鈍頭状に丸い ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cercospora beticola イランに分布する ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエジプト、イタリアなどにおける分布が知られている 本種と異なりキダチルリソウ属植物ではなく別の植物を宿主とする 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子頂部が鈍頭~丸いのではなく類尖形~尖形 ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cercospora gamsiana イランに分布する ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりキダチルリソウ属植物ではなくゼニアオイ属、スイバ属、ゴマ属、ノゲシ属植物などを宿主とする 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子頂部が鈍頭~丸いのではなく類鈍頭状 ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cercospora plantaginis イランに分布する ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりルーマニアなどにおける分布が知られている 本種と異なりキダチルリソウ属植物ではなくオオバコ属植物などを宿主とする 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子頂部が鈍頭~丸いのではなく類鈍頭状~類尖形 ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cercospora heliotropiicola 同じキダチルリソウ属植物を宿主とする 本種より分生子がずっと長い 本種より分生子の幅がずっと狭い 本種と異なり分生子が円筒形で基部が截断状または類截断状ではなく針状または錐状で頂部が類鈍頭状または尖形 Iran, Ardabil Province, Moghan (新種) Cercospora gamsiana M. Bakhshi & Crous 語源…故Walter Gams氏に献名 【よく似た種との区別】 Cercospora uwebrauniana イランに分布する ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりゼニアオイ属、スイバ属、ゴマ属、ノゲシ属ではなくキダチルリソウ属植物などを宿主とする 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子頂部が類鈍頭状ではなく鈍頭~丸い ITS+tef1+actA+cmdA+his3+tub2+rpb2+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cercospora apii Miura Romania, Domnesti (その他掲載種) Cercospora plantaginis Sacc. ※本種のエピタイプ標本を指定した。 Romania, Domnesti (その他掲載種) Cercospora bizzozeriana Sacc. & Berl. ※本種のエピタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。 (その他掲載種) Cercospora beticola Sacc. (その他掲載種) Cercospora cf. gossypii Lall, H.S. Gill & Munjal 【よく似た種との区別】 Cercospora gossypina 本種より葉の病斑の幅が広い 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種と異なり分生子柄が分枝しない Cercospora malayensis 本種と異なり葉の病斑が黄色~黄褐色 本種と異なり葉の病斑が楕円形 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-8 本種と異なり分生子形成細胞がほとんどの場合末端生 本種より分生子がやや長い (その他掲載種) Cercospora flagellaris Ellis & G. Martin