(仮訳)台湾においてヒカゲヘゴに壊滅的な立ち枯れ病を引き起こすディアポルテ目の病原菌の新属新種、Ophiodiaporthe cyatheae
Fu, C-H. et al., 2013. Ophiodiaporthe cyatheae gen. et sp. nov., a diaporthalean pathogen causing a devastating wilt disease of Cyathea lepifera in Taiwan. …. Available at: http://www.mycologia.org/content/105/4/861.short [Accessed February 27, 2015].
【R3-01595】2015/02/27投稿

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3行まとめ

台湾において立ち枯れ病を起こしたヒカゲヘゴから分離された菌を検討し、新属新種Ophiodiaporthe cyatheaeとして記載した。
全ての罹病植物試料から分離され、接種試験により致死的な病原性が確かめられたことから、本種が台湾におけるヒカゲヘゴの壊滅的な立ち枯れ病の原因菌である可能性が示唆された。
本種はホモタリックであり、生殖構造は天然基質上では見出されず、培養下でのみ見出された。
台湾宜蘭県頭城鎮金面山

(新種)

Ophiodiaporthe cyatheae Y.-M. Ju, H.-M. Hsieh, C.-H.Fu, C.-Y. Chen & T.-T. Chang
語源…(属名)蛇のDiaporthe属/(種小名)ヘゴ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Diaporthe eres
nrSSU+nrLSU+EF1-α-2+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じディアポルテ科クレードに含まれる)
nrSSU+nrLSU+EF1-α-2+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diaporthe ambigua
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で近縁
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diaporthe sclerotioides
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で近縁
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diaporthe strumella
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で近縁
EF1-α-1+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mazzantia spp.
分生子果が子座に埋生する
分生子が1型のみ
本種と異なり子嚢胞子が2細胞ではなく単細胞
本種と異なり分生子が細長い形状~円筒状
本種と異なり菌核状の子座がルーメンの小さな偽柔組織状の細胞からなる
Diaporthe spp.
本種と異なり分生子が1型のみではなく2型