(仮訳)日本においてブドウから分離された新種Penicillium viticola
Nonaka, K. et al. 2011. Penicillium viticola, a new species isolated from a grape in Japan. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/52/5/52_MYC52338/_article/-char/ja/ [Accessed March 30, 2024] 【R3-11563】2024/3/30投稿

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3行まとめ

山梨県において収穫されたブドウから分離された菌を検討し、Penicillium viticolaとして新種記載した。
本種は分生子柄と分生子が僅かに粗面であり、G25N培地における生長が速いことなどで特徴づけられた。
本種はP. angulareに系統的に近縁であり、トロポロン化合物のプベルル酸やスチピタト酸、新規化合物のビチコリン類を産生した。
山梨県

(新種)

Penicillium viticola Nonaka & Masuma
語源…ブドウ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penicillium decumbens
分生子柄が短い
CYA培地での生長速度が類似している
MEA培地での生長速度が類似している
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく楕円形
本種と異なり分生子表面が僅かに粗面ではなく平滑
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium adametzii
分生子柄が短い
CYA培地での生長速度が類似している
MEA培地での生長速度が類似している
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく球状
本種と異なりコロニー表面がビロード状ではなく縄状
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium angulare
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なりコロニー縁部の形状が全縁ではなく不規則形
本種よりCYA培地での生長が遅い
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Penicillium brocae
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄に頂嚢を核のではなく有する
本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく球状
ITS+nrLSU+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される