2021年11月12日 (仮訳)シベリア東部産の新種Psora indigirkae、およびアジア産Psora属地衣の検索表 Timdal, E. & Zhurbenko, M. 2004. Psora indigirkae, a new species from eastern Siberia, with key to the Asian species of Psora Acta Universitatis Upsaliensis. Symbolae botanicae Upsalienses. Available at: http://www.lichenhouse.narod.ru/htm/zhurbenko2007.pdf [Accessed November 12, 2021] 【R3-08956】2021/11/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシア、サハ共和国で採集された地衣の一種を検討し、Psora indigirkaeとして新種記載した。 また、モンゴルからアジア新産種としてP. gresinonisを報告した。 アジア産Psora属地衣の検索表を掲載した。 Russia, Eastern Siberia, Yakutia, Moma Region, c. 54 km N–NNW of Tyubelyakh settlement, Cherskii Range, right bank of Indigirka River after Moma rapids (新種) Psora indigirkae Timdal & Zhurbenko 語源…インディギルカ(川)の 【よく似た種との区別】 Psora tuckermanii 形態的に類似している 本種と異なりロシアではなく北米などに分布する 本種より地衣体の鱗片のサイズが大きい 本種ほど地衣体の鱗片が凸形ではなく凹形から若干凸形である 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分を欠く Psora luridella ロシアに分布する 髄層がK陰性 本種と異なり地衣体の鱗片が凸形ではなく若干凹形~扁平 本種と異なり地衣体の鱗片縁部が直線状~若干上向きに反り返る 本種と異なり子器が褐色~暗褐色~黒色 本種と異なり子器に粉霜を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分を地衣体に欠く 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない Psora californica 地衣成分としてジロホール酸およびブルゲアン酸を含む 本種と異なりロシアではなく米国などに分布する 本種と異なり地衣体の鱗片が栗褐色 本種と異なり地衣体の鱗片表面に光沢を有する 本種と異なり地衣体の鱗片に粉霜を欠く 本種と異なり子器が暗褐色~黒色 本種と異なり子器に幼時縁取りがある 本種と異なり子器に常に粉霜を欠く 本種と異なり地衣体に蓚酸カルシウムを含まない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分のジロホール酸を上皮層および髄層に含むのではなく上皮層のみに含む Psora nipponica アジアに分布する 地衣成分としてジロホール酸を含む 髄層がK陰性 本種と異なりロシアではなく日本および台湾などに分布する 本種と異なり地衣体の鱗片が水平ではなく斜上する 本種と異なり地衣体の鱗片が褐色ではなく通常白色に縁取られる 本種と異なり地衣体の鱗片縁部がしばしば下向きに曲がるか巻くのではなく直線状 本種と異なり下皮層が主に背斜状に配列する、蓚酸カルシウム結晶に密に覆われた無色の菌糸からなる 本種と異なり蓚酸カルシウム結晶を含む Psora rubiformis(ハナビラチイ) ロシアに分布する 地衣成分としてジロホール酸を含む 髄層がK陰性 本種と異なり地衣体の鱗片が水平ではなく斜上する 本種と異なり地衣体の鱗片が褐色ではなく通常白色に縁取られる 本種と異なり地衣体の鱗片縁部がしばしば下向きに曲がるか巻くのではなく直線状 本種と異なり下皮層が主に背斜状に配列する、蓚酸カルシウム結晶に密に覆われた無色の菌糸からなる 本種と異なり蓚酸カルシウム結晶を含む (アジア、モンゴル新産種) Psora gresinonis B. de Lesdain