(仮訳)新種Ramomarthamyces octomerusおよびRamomarthamyces属の進化と多様化に関する洞察
Karakehian, JM. et al. 2024. Ramomarthamyces octomerus sp. nov. and Insights into the Evolution and Diversification of Ramomarthamyces (Ascomycota, Leotiomycetes, Marthamycetales). Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/10/5/301 [Accessed April 28, 2024] 【R3-11652】2024/4/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペインのカナリア諸島、ポルトガル、およびクロアチアで採集された菌を検討し、Ramomarthamyces octomerusとして新種記載した。
本種はおそらく腐生性で、ゲッケイジュ属やオリーブ属の樹皮が剥がれた材に発生していた。
カナリア諸島産標本とポルトガルおよびクロアチア産標本では子実層細胞の凝集の程度や子嚢のアミロイド反応が異なっており、産地の水分量と関係があるとみられた。
Spain, Canary Islands, La Gomera, Parque Nacional de Garajonay, W of Mirador Risquillos de Corgo, Raso de la Bruma

(新種)

Ramomarthamyces octomerus Karakehian, Quijada, L.G. Krieglsteiner, Baral
語源…8部分の(子嚢胞子が8細胞からなることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ramomarthamyces barbatus
子嚢のサイズの範囲がいくぶん重なる
子嚢胞子のサイズの範囲がいくぶん重なる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、ポルトガル、クロアチアではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり材ではなく枯れ葉などに生じる
本種と異なり子嚢盤が白色で薄い菌糸体に囲まれる
本種と異なり”marginal flaps”が球形細胞の中央層からなる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramomarthamyces dracophylli
子嚢のサイズの範囲がいくぶん重なる
子嚢胞子のサイズの範囲がいくぶん重なる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、ポルトガル、クロアチアではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり材ではなく枯れ葉などに生じる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramomarthamyces gilvus
子嚢のサイズの範囲がいくぶん重なる
子嚢胞子のサイズの範囲がいくぶん重なる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、ポルトガル、クロアチアではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり材ではなく枯れ葉などに生じる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramomarthamyces tuku
子嚢のサイズの範囲がいくぶん重なる
子嚢胞子のサイズの範囲がいくぶん重なる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、ポルトガル、クロアチアではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり材ではなく枯れ葉などに生じる
ITS+nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される