2024年3月16日 (仮訳)形態的、分子的、および生物学的形質から推定されたPanus lecomteiとP. strigellusの関係 Vargas-Isla, R. et al. 2015. Relationship between Panus lecomtei and P. strigellus inferred from their morphological, molecular and biological characteristics. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354015000339 [Accessed March 16, 2024] 【R3-11521】2024/3/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルのアマゾナス州で初めて記録されたPanus strigellusについて、P. lecomteiとの差異を検討した。 両種は形態的に類似していたが、分子系統解析で異なる系統を形成し、交配試験でも生物学的に別種であることが示された。 P. strigellusについて記載されていない形態形質を報告したほか、両種の地理的分布などに関する知見をまとめ、四極性の交配様式を確かめた。 (アマゾナス州新産種) Panus strigellus (Berk.) Overh. 【よく似た種との区別】 Panus lecomtei(アラゲカワキタケ) 地理的分布が重なる(北米および南米) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘表面が幼時絨毛状~毛状で類似している 担子胞子が卵状~楕円形 担子胞子のQ値の範囲が重なる シスチジアのサイズの範囲が重なる シスチジアが薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が無毛で散在する小刺状~鱗片状ではなく一様かつ密な絨毛状~毛状~綿毛状 本種と異なり柄がしばしば中心生ではなく偏心性~側生または稀に中心生 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりグレオシスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なりメチュロイドを欠くのではなく有する 交配試験で別種と判断される ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Panus lecomtei (Fr.) Corner アラゲカワキタケ 【よく似た種との区別】 Panus strigellus 地理的分布が重なる(北米および南米) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘表面が幼時絨毛状~毛状で類似している 担子胞子が卵状~楕円形 担子胞子のQ値の範囲が重なる シスチジアのサイズの範囲が重なる シスチジアが薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が一様かつ密な絨毛状~毛状~綿毛状ではなく無毛で散在する小刺状~鱗片状 本種と異なり柄が偏心性~側生または稀に中心生ではなくしばしば中心生 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりグレオシスチジアを欠くのではなく有する 本種と異なりメチュロイドを有するのではなく欠く 交配試験で別種と判断される ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される