2015年4月19日 (仮訳)中国東部産の新種Russula zhejiangensis Li, G-J., Li, S-F. & Wen, H-A., 2011. Russula zhejiangensis sp. nov. from East China. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v32.iss2.2011.127 [Accessed April 18, 2015]. 【R3-01748】2015/04/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国浙江省からベニタケ属Tenellula亜属Laricinae節のRussula zhejiangensisを新種記載した。 本種は子実体が小型で傘が鮮赤色無毛、肉が黄色、胞子紋が黄褐色~暗クリーム色、担子胞子が類球形~楕円形で疣状、隔壁のある傘シスチジアを有することなどで特徴づけられた。 本種はマツとシイの混生林の土壌あるいは岩の上の薄い土壌層に単生または小さな集まりをなして発生し、タイプロカリティの古田山でのみ見出された。 中国浙江省衢州市開化県蘇荘鎮毛坦村古田山 (新種) Russula zhejiangensis G. J. Li & H. A. Wen 語源…浙江産の 【よく似た種との区別】 Russula minutula var. minor 中国に分布する 子実体がごく小型 傘が赤色 襞が白色~帯黄色 担子胞子の形態が類似している 実質がスルフォバニリンで赤変する 本種と異なり中国東部(浙江省)ではなく南部(広東省)に分布する 本種と異なり傘の縁部が黄色を帯びる 本種と異なり胞子紋が黄褐色~暗クリーム色ではなく白色 本種と異なりシスチジアが槍形で頂部が尖形 本種より側シスチジアがずっと短い 本種より傘表皮の菌糸末端の細胞が短い Russula cessans 襞に辛味がない 肉が老成するか傷つくと淡黄色を帯びる 胞子紋が黄褐色~暗クリーム色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり担子胞子の疣状装飾がしばしば細い線で結ばれる Russula laricina 襞に辛味がない 肉が老成するか傷つくと淡黄色を帯びる 胞子紋が黄褐色~暗クリーム色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種より襞が幅広い Russula nauseosa 肉が老成するか傷つくと淡黄色を帯びる 胞子紋が黄褐色~暗クリーム色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり襞にコショウの味がある 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なりシスチジアの突起が細長い Russula velenovskyi 襞に辛味がない 肉が老成するか傷つくと淡黄色を帯びる 胞子紋が黄褐色~暗クリーム色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり柄が桃色~赤色を帯びる 本種より担子器が長い 本種より担子胞子の装飾が低い Russula paludosa(ハクサンアカネハツ) 襞に辛味がない 肉が老成するか傷つくと淡黄色を帯びる 胞子紋が黄褐色~暗クリーム色 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なり子実体がごく小型ではなく大型 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり担子胞子の疣状装飾がやや網目状をなす Russula ruberrima(ナカグロハツ) 本種と異なり肉がしばしば僅かに灰色に変色する