2021年7月9日 (仮訳)老齢トウヒ林における指標種の探索:Jahnoporus属の研究 Spirin, V. et al., 2015. Searching for indicator species of old-growth spruce forests: studies in the genus Jahnoporus (Polyporales, Basidiomycota). Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/cryptogamie-mycologie/volume-36/issue-4/v36.iss4.2015.409/Searching-for-Indicator-Species-of-Old-Growth-Spruce-Forests/10.7872/crym/v36.iss4.2015.409.short [Accessed July 9, 2021] 【R3-08579】2021/7/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 極東ロシアの老齢トウヒ林において指標種となる材生息菌を調査した。 暫定的にJahnoporus hirtusと同定された標本を検討し、J. brachiatusおよびJ. oreinusの2新種を記載した。 前者は低地混交林において埋もれたおそらくオークの材から発生し、後者はトウヒが優占する原生林の有力な指標種となることが示唆された。 Russia, Khabarovsk Reg., Komsomolsk Dist., Boktor (新種) Jahnoporus brachiatus Spirin, Vlasák & Miettinen 語源…広がった(子実体の形状から) 【よく似た種との区別】 Jahnoporus pekingensis 東アジアに分布する 本種と異なりロシアではなく中国などに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズがかなり小さい Jahnoporus hirtus(シロアミヒラタケ) 担子器のサイズの範囲が重なる 担子胞子のQ値の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアではなく中欧、北米などに分布する 本種と異なり混交林ではなくトウヒ林などに生息する 本種より傘の最大直径が大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が淡黄褐色~淡灰色ではなく帯褐灰色~帯赤褐色 本種と異なり傘表面が剛毛状ではなく疣状~剛毛状 本種と異なり傘縁部が鋭いのではなくかなり鈍い 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が狭紡錘状ではなく舟形~紡錘状 本種より傘の毛の最大長が短い 本種より実質菌糸の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russia, Khabarovsk Reg., Solnechnyi Dist., Razlivnaya (新種) Jahnoporus oreinus Spirin, Vlasák & Miettinen 語源…山地の 【よく似た種との区別】 Jahnoporus hirtus(シロアミヒラタケ) トウヒ林に生息する 実質菌糸の幅の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシアではなく中欧、北米などに分布する 本種と異なりモミ属、トガサワラ属、クロベ属、ツガ属などの森林における生息が知られている 本種より傘の最大直径が大きい 本種より傘が厚い 本種と異なり傘が帯褐灰色~褐色ではなく帯褐灰色~帯赤褐色 本種と異なり傘表面が剛毛状ではなく疣状~剛毛状 本種と異なり傘縁部が鋭いのではなくかなり鈍い 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より傘の毛の最大長が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Jahnoporus hirtus (Cooke) Nuss シロアミヒラタケ 【よく似た種との区別】 Jahnoporus brachiatus 担子器のサイズの範囲が重なる 担子胞子のQ値の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中欧、北米などではなくロシアに分布する 本種と異なりトウヒ林などではなく混交林に生息する 本種より傘の最大直径が小さい 本種より傘が薄い 本種と異なり傘が帯褐灰色~帯赤褐色ではなく淡黄褐色~淡灰色 本種と異なり傘表面が疣状~剛毛状ではなく剛毛状 本種と異なり傘縁部がかなり鈍いのではなく鋭い 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が舟形~紡錘状ではなく狭紡錘状 本種より傘の毛の最大長が長い 本種より実質菌糸の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Jahnoporus oreinus トウヒ林に生息する 実質菌糸の幅の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中欧、北米などではなくにロシア分布する 本種と異なりモミ属、トガサワラ属、クロベ属、ツガ属などの森林における生息が知られていない 本種より傘の最大直径が小さい 本種より傘が薄い 本種と異なり傘が帯褐灰色~帯赤褐色ではなく帯褐灰色~褐色 本種と異なり傘表面が疣状~剛毛状ではなく剛毛状 本種と異なり傘縁部がかなり鈍いのではなく鋭い 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種より傘の毛の最大長が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される