2023年9月21日 (仮訳)タイ、ナムナーオ国立公園において森林土壌から分離された子嚢菌酵母の新種、Tetrapisispora namnaonensis Sumpradit, T., et al. 2015. Tetrapisispora namnaonensis sp. nov., a novel ascomycetous yeast species isolated from forest soil of Nam Nao National Park, Thailand. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.63574-0 [Accessed September 21, 2023] 【R3-10990】2023/9/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、ペッチャブーン県の森林土壌から分離された酵母の一種を検討し、Tetrapisispora namnaonensisとして新種記載した。 本種は同属他種とはグルコン酸とトレハロースを資化可能である点、50%グルコース添加培地で生育不能である点、ビタミン要求性を有する点などが異なっていた。 本種はD1/D2領域に基づく分子系統解析でも独自の系統を形成した。 Nam Nao National Park, Phetchabun province, Thailand (新種) Tetrapisispora namnaonensis Sumpradit, Limtong, Yongmanitchai, H. Kawas. & Tats. Seki 語源…ナムナーオ産の 【よく似た種との区別】 Tetrapisispora arboricola アジアに分布する 10% NaCl+5%グルコース添加培地で生育可能 ビタミン要求性を有する D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく日本などに分布する 本種と異なり土壌ではなく花などから分離される 本種と異なり子嚢が消失性ではなく永存性である 本種と異なりD-グルコン酸を資化不能 本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能 本種よりGC含量が低い D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tetrapisispora nanseiensis アジアに分布する 土壌菌である 10% NaCl+5%グルコース添加培地で生育可能 50%グルコース添加培地で生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく日本などに分布する 本種と異なり子嚢が消失性ではなく永存性である 本種と異なりトレハロースを資化不能 本種よりGC含量が低い D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tetrapisispora iriomotensis アジアに分布する 土壌菌である 子嚢が消失性である 50%グルコース添加培地で生育不能 ビタミン要求性を有する D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく日本などに分布する 本種と異なりトレハロースを資化不能 本種と異なり10% NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能 本種よりGC含量が低い D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tetrapisispora phaffii 土壌菌である 子嚢が消失性である 50%グルコース添加培地で生育不能 ビタミン要求性を有する D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく南アフリカなどに分布する 本種と異なりトレハロースを資化不能 本種と異なり10% NaCl+5%グルコース添加培地で生育不能 本種よりGC含量が低い D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tetrapisispora blattae 子嚢が消失性である 50%グルコース添加培地で生育不能 ビタミン要求性を有する D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトレハロース、D-グルコン酸を資化不能 本種よりGC含量が低い D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される