2023年1月1日 (仮訳)菌類の属 (G6):Arthrographis、Kramasamuha、Melnikomyces、Thysanorea、およびVerruconis Hernández-Restrepo, M. et al., 2020. The Genera of Fungi – G6: Arthrographis, Kramasamuha, Melnikomyces, Thysanorea, and Verruconis. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/2020/00000006/00000001/art00002 [Accessed January 1, 2023] 【R3-10201】2023/1/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Arthrographis、Kramasamuha、Melnikomyces、Thysanorea、およびVerruconisの各属を検討した。 新属新種Aureoconidiella foliicolaを記載し、本種に対してオーレオコニディエラ目およびオーレオコニディエラ科を新設した。 その他に6新種を記載したほか、Thysanorea属の属概念を修正し、計9件の新組み合わせおよび新学名を提唱し、Kramasamuha属のDNAデータを初めて取得した。 South Africa, KwaZulu-Natal, Richards Bay (新種) Aureoconidiella foliicola Hern.-Restr. & Crous 語源…(属名)金色の分生子/(種小名)葉に生息する The Netherlands, Utrecht Province, Wijk bij Duurstede (新種) Arthrographis grakistii Giraldo López & Hern.-Restr. 語源…土壌試料を収集したEwan Grakist氏に献名 【よく似た種との区別】 Arthrographis longispora オランダに分布する 土壌から分離される nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なりヒトの足から分離されたことがある 本種より分節分生子が長い 本種より分節分生子の幅が狭い 本種と異なり培養下でtrichodsporiella-likeのシンアナモルフを形成しない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthrographis kalrae オランダに分布する 土壌から分離される 分生子が円筒形 trichodsporiella-likeのシンアナモルフを有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドにおける分布が知られている 本種と異なりヒトの唾から分離されたことがある 本種と異なり37°Cで生育可能 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthrographis curvata ヨーロッパに分布する 分生子が円筒形 trichodsporiella-likeのシンアナモルフを有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオランダではなく米国およびスペインなどに分布する 本種と異なり土壌ではなくヒトの爪や川の底泥などから分離される 本種と異なり37°Cで生育可能 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Nakhon Nayok Province, Mueang Nakhon Nayok district, Wang Takrai waterfall (新種) Melnikomyces thailandicus Giraldo López 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Melnikomyces vietnamensis アジアに分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくベトナムなどに分布する 本種と異なり土壌ではなく葉などから分離される 本種と異なり分生子柄に単型ではなく2型を有する 本種より分生子柄が長い 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の表面性状が平滑でない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Puerto Rico (新種) Thysanorea cantrelliae Hern.-Restr., R. van Doorn & Crous 語源…IMC 11の主催者、Sharon Cantrell氏に献名 【よく似た種との区別】 Thysanorea seifertii プエルトリコに分布する ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が針状でない ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Puerto Rico (新種) Thysanorea seifertii Hern.-Restr., R. van Doorn & Crous 語源…IMC 11の大会長、Keith A. Seifert博士に献名 【よく似た種との区別】 Thysanorea cantrelliae プエルトリコに分布する ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が針状 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thysanorea obscura 分生子の隔壁が3のことがある ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりプエルトリコではなく中国などに分布する 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Nakhon Nayok Province, Mueang Nakhon Nayok district, Wang Takrai waterfall (新種) Verruconis thailandica Giraldo López & Crous 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Verruconis verruculosa nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の最大長が長い 本種より分生子の最大長が長い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Verruconis panacis 本種と異なり土壌ではなくトチバニンジン属植物などから分離される 本種と異なり分生子の細胞数が4 Verruconis hainanensis 本種と異なり土壌ではなく腐朽葉などから分離される 本種と異なり分生子の細胞数が4 Verruconis pseudotricladiata 本種と異なり土壌ではなく腐朽葉などから分離される 本種と異なり分生子が分枝するY形 (その他掲載種) Kramasamuha sibika Subram. & Vittal 【よく似た種との区別】 Garnaudia spp. 分生子基部に分生子形成細胞の名残として短く幅狭い”separating cell”を有する 本種と異なり分生子形成細胞が分生子柄に沿って集まりをなすのではなく末端の枝に輪生する 本種と異なり分生子形成細胞が淡褐色ではなく褐色 Endophragmiella spp. 分生子基部に分生子形成細胞の名残として短く幅狭い”separating cell”を有する 本種と異なり分生子形成細胞が分生子柄に沿って集まりをなすのではなく主に単生で末端生 本種と異なり分生子形成細胞が淡褐色ではなく無色 (新組み合わせ提唱) Thysanorea asiatica (Hong Y. Su, Udayanga & K.D. Hyde) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus asiaticus H.Y. Su (新組み合わせ提唱) Thysanorea curvata (Hong Y. Su, Udayanga & K.D. Hyde) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus curvatus Hong Y. Su (新組み合わせ提唱) Thysanorea lotorum (Morgan-Jones) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Nigrolentilocus lotorum (Morgan-Jones) R.F. Castañeda & Heredia (基礎異名はPseudospiropes lotorum Morgan-Jones) (新組み合わせ提唱) Thysanorea melanica (Hong Y. Su, Udayanga & K.D. Hyde) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus melanicus Hong Y. Su (新組み合わせ提唱) Thysanorea nonramosa (X.D. Yu, G.N. Wang & H. Zhang) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus nonramosus X.D. Yu (新組み合わせ提唱) Thysanorea obscura (Matsush.) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus obscurus (Matsush.) R.F. Castañeda & Heredia (基礎異名はPseudospiropes obscurus Matsush.) 【よく似た種との区別】 Thysanorea seifertii 分生子の隔壁が3のことがある ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国などではなくプエルトリコに分布する 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ提唱) Thysanorea rousseliana (Mont.) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus rousselianus (Mont.) R.F. Castañeda & Heredia (基礎異名はHelminthosporium rousselianum Mont. (新組み合わせ提唱) Thysanorea thailandensis (W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde) Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus thailandensis W. Dong (新学名提唱) Thysanorea yunnanensis Hern.-Restr. & Crous 旧名:Minimelanolocus aquaticus Hong Y. Su 語源…雲南産の