2023年7月7日 (仮訳)イベリア半島産の非ヒダサカズキタケ型のArrhenia属菌 Barrasa, JM. & Rico, VJ. 2003. The Non-Omphalinoid Species of Arrhenia in the Iberian Peninsula. Mycologia. Available at: https://www.jstor.org/stable/3761946 [Accessed July 7, 2023] 【R3-10764】2023/7/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イベリア半島産のArrhenia属菌として104標本以上を検討し、5種および1変種を認めた。 A. auriscalpiumをスペイン新産種として報告したほか、1種と3変種についてレクトタイプ標本を指定し、別の1種と3変種を他の種のシノニムとした。 イベリア半島産の本属菌の検索表を掲載した。 (その他掲載種) Arrhenia acerosa (Fr.) Kühner 【よく似た種との区別】 Arrhenia acerosa var. tenella イベリア半島に分布する 子実体がヒラタケ型 襞が良好に発達する 柄を欠くことがある 柄が非常に短い 菌糸にクランプを有する 本種と異なり湿地帯に生息する傾向がある 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性で時に1-、3-、または4胞子性 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が大きい (イベリア半島新産種) Arrhenia acerosa var. tenella (Kühner) Aronsen 【よく似た種との区別】 Arrhenia acerosa イベリア半島に分布する 子実体がヒラタケ型 襞が良好に発達する 柄を欠くことがある 柄が非常に短い 菌糸にクランプを有する 本変種と異なり湿地帯に生息する傾向があるという特徴を欠く 本変種と異なり担子器が2胞子性で時に1-、3-、または4胞子性なのではなく4胞子性 本変種より担子胞子のサイズが小さい 本変種より担子胞子のQ値が小さい (スペイン新産種) Arrhenia auriscalpium (Fr.) Fr. 【よく似た種との区別】 Arrhenia lobata イベリア半島に分布する コケ上に発生する 子実体がヒラタケ型 襞が退化的である 襞が叉状分岐する 菌糸にクランプを有する 本種と異なりコケの間の土壌ではなくピート状の場所のコケ上に発生する 本種と異なり柄を有するのではなく欠く 本種と異なり担子胞子が楕円形~僅かに長形ではなく広楕円形 本種より担子胞子のQ値が小さい (その他掲載種) Arrhenia lobata (Pers.) Redhead 【よく似た種との区別】 Arrhenia auriscalpium イベリア半島に分布する コケ上に発生する 子実体がヒラタケ型 襞が退化的である 襞が叉状分岐する 菌糸にクランプを有する 本種と異なりピート状の場所のコケ上ではなくコケの間の土壌に発生する 本種と異なり柄を欠くのではなく有する 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく楕円形~僅かに長形 本種より担子胞子のQ値が大きい (その他掲載種) Arrhenia retiruga (Bull.) Redhead 【よく似た種との区別】 Arrhenia spathulata(メアカンシロチョウタケ) イベリア半島に分布する コケ上に発生する 顕微鏡的形態にほとんど差異が見られない(同種とする意見がある) 菌糸にクランプを欠く 本種と異なり通常腋生蘚類ではなく頂生蘚類に生じる 本種と異なり子実体が杯状ではなくヒラタケ型 本種と異なり子実層托が不稔の縁部によって区切られるという特徴を欠く 本種と異なり柄を欠くのではなく有する 本種と異なり担子胞子が卵形~楕円形ではなく長形~涙形 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり傘表皮に微細な色素結晶を含むという特徴を欠く (その他掲載種) Arrhenia spathulata (Fr.) Redhead メアカンシロチョウタケ 【よく似た種との区別】 Arrhenia retiruga イベリア半島に分布する コケ上に発生する 顕微鏡的形態にほとんど差異が見られない(同種とする意見がある) 菌糸にクランプを欠く 本種と異なり通常頂生蘚類ではなく腋生蘚類に生じる 本種と異なり子実体がヒラタケ型ではなく杯状 本種と異なり子実層托が不稔の縁部によって区切られる 本種と異なり柄を有するのではなく欠く 本種と異なり担子胞子が長形~涙形ではなく卵形~楕円形 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり傘表皮に微細な色素結晶を含む