2015年12月19日 (仮訳)日本産土壌生Pochonia属の新規3分類群 Nonaka, K. et al., 2013. Three new Pochonia taxa (Clavicipitaceae) from soils in Japan. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/early/2013/08/06/12-132.abstract [Accessed December 18, 2015]. 【R3-02484】2015/12/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本全国の土壌から50菌株のPochonia属菌を分離し、7分類群を同定した。 そのうち1種をP. boninensisとして新種記載し、P. chlamydospooriaの2変種を新たに記載した。 また、P. rubescensを日本新産種として報告した。 東京都青ヶ島村 (新変種) Pochonia chlamydosporia var. ellipsospora Nonaka, Kaifuchi & Masuma 語源…楕円形の胞子の 【よく似た種との区別】 Pochonia chlamydosporia var. catenulata 日本に分布する 土壌から分離される 石垣状厚壁胞子のサイズの範囲が重なる nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりカナダなどにおける分布が知られている 本変種よりフィアライドが短い 本変種と異なり分生子が球形の塊をなすのではなく鎖生し、部分的に頭状となる 本変種より分生子が短い 本変種と異なり分生子が卵形~楕円形ではなく球形~類球形 nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pochonia chlamydosporia 日本に分布する 土壌から分離される 分生子が類球形~卵形 分生子が球形の塊をなす 分生子が平滑 石垣状厚壁胞子のサイズの範囲が重なる nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりドイツなどにおける分布が知られている 本変種よりフィアライドが短い 本変種より分生子の幅が狭い nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 東京都青ヶ島村 (新変種) Pochonia chlamydosporia var. spinulospora Nonaka, Kaifuchi & Masuma 語源…小刺状の胞子の(分生子の装飾から) 【よく似た種との区別】 Pochonia chlamydosporia 日本に分布する 土壌から分離される nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりドイツなどにおける分布が知られている 本変種よりフィアライドが短い 本変種と異なり分生子が鎖生するのではなく球形の塊をなす 本変種より分生子が長い 本変種より分生子の幅が狭い 本変種と異なり分生子が球形~類球形ではなく類球形、卵形、楕円形 本変種と異なり分生子が小刺状ではなく平滑 本変種より石垣状厚壁胞子のサイズが小さい nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pochonia chlamydosporia var. catenulata 日本に分布する 土壌から分離される 分生子鎖を形成する 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子が球形~類球形 nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりスウェーデンなどにおける分布が知られている 本変種よりフィアライドが短い 本変種と異なり分生子が一部球形の塊をなすことがある 本変種と異なり分生子が小刺状でない 本変種より石垣状厚壁胞子のサイズが小さい nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 東京都小笠原村父島 (新種) Pochonia boninensis Nonaka, Kaifuchi & Masuma 語源…小笠原産 【よく似た種との区別】 Pochonia globispora 分生子柄の形態が類似している 分生子が球形の塊をなす 石垣状厚壁胞子を欠く 本種と異なり日本ではなくオランダなどに分布する 本種と異なりダグラスファーの根などから分離される 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが中ほどで膨らむのではなく細長い 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく類球形~葉状 本種と異なり不規則に膨大した菌糸を欠く (日本新産種) Pochonia rubescens Zare, W. Gams & López-Llorca 【よく似た種との区別】 Pochonia parasitica nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 nrSSU+nrLSU+EF1-α+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される