2021年10月24日 (仮訳)Ophiostoma属3新種およびCornuvesica falcataについて Hausner, G., Eyjólfsdóttir, GG. & Reid, J. 2003. Three new species of Ophiostoma and notes on Cornuvesica falcata. Canadian Journal of Botany. Available at: https://andrewsforest.oregonstate.edu/publications/3983 [Accessed October 24, 2021] 【R3-08901】2021/10/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国、ノルウェー、カナダからそれぞれOphiostoma carpenteri、O. rollhansenianum、およびO. manitobenseの3新種を記載した。 これらの新種は養菌性キクイムシや樹皮下キクイムシと関係を持っており、虫体表面や坑道などから分離された。 また、誤報告されてきたCornuvesica falcataの子嚢胞子が実際には無色であること、2つの異なるChalara属アナモルフを有することなどを指摘した。 U.S.A., Oregon, Andrews Experimental Forest (新種) Ophiostoma carpenteri J. Reid & Georg Hausner 語源…Stephen J. Carpenter博士に献名 【よく似た種との区別】 Ophiostoma retusum 同じTrypodendron属キクイムシと関係を持つ 子嚢殻頸部の色が淡色~黄褐色で変異が大きい 子嚢殻基部の色が淡色~黄褐色で変異が大きい 孔口毛が発散する 孔口毛が長い 孔口毛に隔壁を有することがある 子嚢胞子の形状が細長い 分生子を小柄上に生じる 分生子の形状が類似している コロニーの生長が遅い 培養下で顕著な色素産生が見られない シクロヘキシミドに対する感受性を欠く 分子系統解析で近縁(以前の研究) 本種より子嚢胞子が顕著に短い 本種ほどコロニーの生長が遅くない Norway, Akershus county, Highway #21, near Tangen (新種) Ophiostoma rollhansenianum J. Reid, Eyjólfsdóttir & Georg Hausner 語源…ノルウェーの森林病理学者・菌学者であるFinn Roll-Hansen教授に献名 【よく似た種との区別】 Ophiostoma minutum スカンジナビアに分布する 同じマツ属樹木に生じる 本種と異なりノルウェーのみではなく世界的に分布する 本種と異なりトウヒ属や様々な針葉樹、モチノキ属 (?) に生じる Ophiostoma manitobense 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している 本種と異なりノルウェーではなくカナダに分布する 本種より子嚢殻頸部の側面が平行であるように見える 本種ほど子嚢の永存性が強くない 本種より子嚢胞子が短い Canada, Manitoba, Sandilands Forest Reserve (新種) Ophiostoma manitobense J. Reid & Georg Hausner 語源…マニトバ産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma minus 同所的に分布する(カナダに分布する) 形態的に類似している(当初子嚢殻を基にこの種に同定された) 子嚢殻のサイズが類似している 子嚢殻頸部が僅かに細長いことがある Ophiostoma rollhansenianum 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している 本種と異なりカナダではなくノルウェーに分布する 本種ほど子嚢殻頸部の側面が平行でないように見える 本種より子嚢の永存性が強い 本種より子嚢胞子が長い (その他掲載種) Cornuvesica falcata (E.F. Wright & Cain) C.D. Viljoen, M.J. Wingfield & K. Jacobs