2021年10月25日 (仮訳)メキシコ産のRhytidhysteron属3新種 Cobos-Villagrán, A. et al., 2021. Three new species of Rhytidhysteron (Dothideomycetes, Ascomycota) from Mexico. MycoKeys. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8455505/pdf/mycokeys-83-123.pdf [Accessed October 25, 2021] 【R3-08904】2021/10/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコからRhytidhysteron cozumelense、R. esperanzae、およびR. mesophilumの3新種を記載した。 これらの新種はそれぞれキンタナ・ロー州のTabebuia rosea、オアハカ州の熱帯雲霧林の枯幹および枯枝、イダルゴ州の熱帯雲霧林の枯幹にそれぞれ発生していた。 本属の全既知種のイラストと検索表を掲載した。 Mexico, Quintana Roo, Cozumel Municipality, San Gervasio Chen-tuk archaeological zone (新種) Rhytidhysteron cozumelense Cobos-Villagrán, R. Valenz., Hdz-Rdz., Calvillo-Medina & Raymundo 語源…コスメル産の 【よく似た種との区別】 Rhytidhysteron rufulum 子嚢果が子嚢盤状である 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなくタイなどに分布する 本種と異なりノウゼンカズラ科植物に生じるという特徴を欠く 本種と子嚢果のサイズが異なる 本種と異なり子嚢果縁部が顕著な条線状 本種と異なり子嚢果がKOHでマゼンタに呈色する 本種と異なり子実上層が成熟時橙色ではなく赤色を帯びる 本種と子嚢のサイズが異なる 本種ほどKOHに対する反応が速くない nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron mesophilum メキシコに分布する 枯れ枝に生じる 子嚢果のKOHによる呈色反応が類似している 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が子嚢盤状ではなく子宮形子嚢殻である 本種と異なり子嚢果が緑色を帯びる 本種と異なり子嚢果縁部が不規則なスリットからなる垂直な条線状 本種と異なり子嚢果縁部が帯黄緑色の粉状 本種と異なり子実上層が帯赤橙色~橙赤色 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mexico. Oaxaca, Sierra de Juárez, Chinantla, Santiago Comaltepec Municipality, La Esperanza, Carretera Oaxaca-Tuxtepec Km 51 (新種) Rhytidhysteron esperanzae Cobos-Villagrán, R.Valenz. & Raymundo 語源…(ラ・)エスペランサ産の 【よく似た種との区別】 Rhytidhysteron rufulum 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなくタイなどに分布する 本種と異なり子嚢果がKOHでマゼンタに呈色する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron neorufulum 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなくタイなどに分布する 本種と異なり子嚢果がKOHで紫色に呈色する 本種より子嚢胞子が短い nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron mexicanum メキシコに分布する 子嚢果が子嚢盤状~子宮形子嚢殻 子嚢果のサイズが類似している 子嚢果縁部が垂直な条線状 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が褐色でない 本種と異なり子嚢果がKOHで黄色ではなく黄金色~黄褐色に呈色する 本種と異なり子実上層が新鮮時帯黄緑色~ピスタチオ色で乾燥時淡緑色~レモン色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり外被層が鈍緑色~黒色ではなく完全に黒色 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron columbiense 被子植物に生じる 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 本種と異なりメキシコではなくコロンビアなどに分布する 本種と異なり子嚢果縁部が帯灰緑色~鈍緑色でない 本種と異なり子嚢果縁部が帯黄緑色の粉状 本種と異なり子実上層が暗緑色~黒色ではなく褐色~暗褐色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Rhytidhysteron mesophilum メキシコに分布する 熱帯雲霧林に生息する 枯幹に生じる 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実上層が暗緑色~黒色ではなく帯赤橙色~橙赤色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり外被層が成熟時暗緑色、鈍緑色、帯灰緑色、濃緑色~帯黄緑色 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mexico, Hidalgo, Molango de Escamilla Municipality, Laguna Atezca (新種) Rhytidhysteron mesophilum Cobos-Villagrán, R. Valenz., Hdz.-Rdz., Calvillo-Medina & Raymundo 語源…中温性の(植生のタイプから) 【よく似た種との区別】 Rhytidhysteron cozumelense メキシコに分布する 枯れ枝に生じる 子嚢果のKOHによる呈色反応が類似している 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が子宮形子嚢殻ではなく子嚢盤状である 本種と異なり子嚢果が緑色を帯びない 本種と異なり子嚢果縁部が不規則なスリットからなる垂直な条線状でない 本種と異なり子嚢果縁部が帯黄緑色の粉状でない 本種と異なり子実上層が帯赤橙色~橙赤色でない nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron rufulum 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 本種と異なりメキシコではなくタイなどに分布する 本種と異なり子嚢果縁部が帯黄緑色の粉状という特徴を欠く 本種と子実上層の色が異なる 本種と子嚢のサイズが異なる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron esperanzae メキシコに分布する 熱帯雲霧林に生息する 枯幹に生じる 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子嚢胞子の形態が類似している 子嚢胞子の隔壁数が成熟時3 nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 本種と異なり子実上層が帯赤橙色~橙赤色ではなく暗緑色~黒色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり外被層が成熟時暗緑色、鈍緑色、帯灰緑色、濃緑色~帯黄緑色でない nrLSU+ITS+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhytidhysteron columbiense 子嚢果縁部が帯黄緑色の粉状 本種と異なりメキシコではなくコロンビアなどに分布する 本種と異なり子実上層が帯赤橙色~橙赤色ではなく褐色~暗褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい